楽しい学生生活を送っていたが、陰りが見えてきた。

原因は満員電車内の痴漢だ。


毎朝、超満員の電車で通学。

これだけでもかなり大変だが、そこに痴漢が寄り付くようになる。

中学校3年生。


同級生もほぼ全員同じ経験をしている。

女性専用車両がまだなかった為、見知らぬ男性に体を触られる毎日。これが高校卒業まで続いた。


毎朝の同級生の話は『今日の痴漢』

痴漢被害にあいながらの登校が当たり前になってしまった。

異常すぎる世界観。


この辛い日々が続く内、体力的にも精神的にも弱っていき、途中下車して自宅にUターンする日も増える。