タイトルにフラッと手が出る「自称・読書家」も多いことだろう!
年間100冊近く読む<たいぞう君>も、読んだ後からすぐに忘れるタイプだから・・・なおさらだ!

「オ~ッ!これは、ボクのための本だ!」って、勢いで読んでしまった。

【読書は「たくさん読む」より「何を読むか」のほうが、10倍重要です。】
【読書はあなたの人生を変えてくれる】ものでなくては、いけない!のである。

【文章力をつけたければ、本を読め】に尽きる。

【】内は本書より引用

たいそう君の評価 ★★★★★

読んだら忘れない読書術/樺沢紫苑

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読みたい本が、週に三冊ほど新しく出てくる<たいぞう君>は、図書館借り倒し派だ。読みたい本をその都度買う財力が、ないのが大きな理由だが、不幸にも遅読家ときている。ところで、リクエストしても、読みたい本は、大抵待たされる羽目になる。当然といえば当然、リクエストしている人が、列をなしているのだ。

やっとの思いで、順番が回ってきても、遅読がゆえに2週間の猶予なんてすぐに過ぎ、返却せねばならなくなってしまう。そこで、速読術を習得したいのだが、なかなか身に付かない。いらいらしているところで本書に出会った。

<<基礎知識は熟読によってしか身につけることはできない。しかし、熟読できる本の数は限られている。そのため、熟読する本を絞り込む、時間を確保するための本の精査として、速読が必要になる。>>であり、
<<速読の目的は、読まなくてもよい本をはじき出すこと。>>と著書は説く。

意見の多数化を図るために、<<基本書は3冊、5冊と奇数でなくてはならない。>>という説に<たいぞう君>>は賛同した。今後はコレを実行しようと思う。

<<重要なことは、知識の断片ではなく、自分の中にある知識を用いて、現実の出来事を説明できるようになることだ。そうでなくては、本物の知識が身についたとは言えない。>>とは、まさにあらゆるものが知識の断片でしかない<たいぞう君>の脳みそは、忸怩たる思いがあふれる。

<<つまり、社会や人間を理解するには2つの道があるということだ。ひとつは「学術」的な道であり、これは、社会科学や人文科学によって獲得する。それに対して、「心情」を通じた道もある。これは小説を読むことによって獲得することができる。学術的な知識を積み重ねるとともに、小説を読むことで、体系知が身につくのである。>>

<たいぞう君>は、これから体系知を求めて、ヨチヨチ歩き出すところだ。


<<~>>は、本文から引用させていただきました。



<たいぞう君>のお勧め度 ★★★★☆

<たいぞう君>のお勧め度規準
(独断と偏見です。あしからず)
★★★★★蔵書にして読み返したい
★★★★☆読みごたえありでお薦め
★★★☆☆そこそこ読みごたえあり
★★☆☆☆時間つぶしにはなります
★☆☆☆☆時間の無駄使いだけです



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営業車で仕事をしている関係で、とぎれとぎれだが、ほぼ一日中TBSラジオを聞きている。「大沢悠里のゆうゆうワイド」のヘビーリスナーのひとりだ。「謎カケ」には投稿もした。あのコーナーで、五千円のクオカードを、数枚ゲットしたことがある<たいぞう君>だ。

ところが、11時からは暫し、ニッポン放送の「テレフォン人生相談」へ浮気する。相談者が繰り出す様々な人生の断面を垣間見、回答者の応えを聞くのが、後々の人生指針になるからだ。その間、「悠里さん」とこでは、「おんなのリポート」をやっていて、これも聞きたいコーナーのひとつなのだが・・・。

11時には、どうしても1242へ回してしまう。その訳は、回答者の一人「大原敬子先生」の大ファンなのだ。ある時は厳しく、ある時は涙もろく、回答する彼女の暖かい人間性が好きなのだ。彼女が出演するときは、エンジンを止めて座席に正座して、聞いている。

そんな彼女が書いた本だ!読まないでいられないだろう。

<<男性の心の根底には劣等感があります。女性は、尽くしてきた分だけ返ってくると期待しますが、男性の方は劣等感が根底にあるだけに素直に感謝することができないのです。女性の「やってあげた」という気持ちが見えると、逆にうとましくなり、しっぺ返しをするのです。>>ウンウンそのとおり!

<<幸せは、自分から積極的に求めなければつかむことはできません。理想の価値観、世間の評価にまどわされず、今できること、しなくてもよいことを見分けることです。>>なるほど!なるほど!

<<妻は、夫を育てながら、女の誇りを満たされるのです。
「女の喜びは愛する人を育てている時」
「女の生きがいは、愛する人から必要とされる時」
「女の楽しみは愛する人とともに目的に向かっている時」
人を育てることで、ほんとうは自分が育ててもらっているのです。>>ふ~ん!そうなんだ!

<<迷ったときの選択の方法は、「捨てること」です。・・・(略)・・・それは捨てたという自覚と覚悟があるからです。>>なるほど!

<<愛を求めている人ほど、愛を恐れるあまり、素直な自分が出せなくなるのです。>>

<<心が満たされてないと。人を傷つける言葉を発してしまいます。>>

<<幸福とは、吹雪で身体が冷え切った時の、一杯の熱いお茶の味。>>

大原節が彼女の肉声となって<たいぞう君>の心にしみこんでくる一冊だ。


<<~>>は本文から引用させて頂きました。


<たいぞう君>のお勧め度 ★★★★☆

<たいぞう君>のお勧め度規準
(独断と偏見です。あしからず)
★★★★★蔵書にして読み返したい
★★★★☆読みごたえありでお薦め
★★★☆☆そこそこ読みごたえあり
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翠玉のごとく煌めく六編の短編は、年老いた<たいぞう君>の眠り込んだ遠い記憶を引きずり出してくる。折り合いをつけてねじ込み、仕舞った錆びた過去を、もう一度精算させようとする。何でもない毎日だった家族との営みが、実は今の自分のほとんどを形づくっている。

<<思えば母の声には昔から魔法のような力があった。あの町の冬、いっしょにどこかへ出かけて帰ってきたとき、「寒かったね」と言われれば、まだ暖房もつけていないのに手足があたたかくなった。学校で友達と解り合えず、つらい思いをしたことを打ち明けたときは、「大変だったね」と言われた途端にほっとした。何気なき口にしてくれる過去形が、事実をいつも本当に過去へと押しやってくれたのだ。そして、言葉の最後に母が添える、「ね」というやわらかな響きの一文字が、これまでも、これからも、自分の抱える重みを母が等分して抱えてくれるのだという確信をくれた。>>(<<~>>は本文より引用)

誰もが母から生まれるという、あたりまえのことを。あたりまえの母の深い愛で、育まれていたあの頃の未成熟な自分を。あの頃、母に向かった意味のない暴挙は、いかほど母を傷つけていたのだろう。さまざまな過去の蹉跌を目覚めさせられ、老体が震撼する。虚構であるはずの文学という世界が、現実を凌駕するのを味わった。

誰もが過去から来て現在にいる。やがて未来に進み出れば、今がすぐ過去になる。不可逆を強いられる人生という一本の道は、後悔ばかりでできているようだ。様々な家族の有り様が様々であるようでいて、実はあまり変わりのない似たり寄ったりだったりする。

交錯するそれぞれの人生が、火花をともない弾き合いながら、解け合いながら、新たな人生を織りなしていく。生きる価値があるのか?ないのか?考える以前に生きている自分を意識しないではいられない。

第5章 かそけき星の光(初出;小説すばる・2013年4月号)は、<たいぞう君>の一番のお気に入りだ。遅読家で有名な<たいぞう君>を俄速読家にした筆力は、さすが山本周五郎賞を授かる実力派だ。


<たいぞう君>のお勧め度 ★★★★☆
<たいぞう君>のお勧め度規準
(独断と偏見です。あしからず)

★★★★★蔵書にして読み返したい
★★★★☆読みごたえありでお薦め
★★★☆☆そこそこ読みごたえあり
★★☆☆☆時間つぶしにはなります
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<たいぞう君>のサラリーマン時代のことである。所属していた営業部長が「鬼」のように恐ろしい人だった。その鬼部長が、京都の本社から、東京営業所へ出帳すると聞くと、なるべく社に寄りつかず地方出張していたのが懐かしい。

その鬼部長の口癖が、「場面の想像」だった。営業に出向く前日には、訪問する顧客情報はもちろんのこと、客先から受けるだろう質問を「想像」して、それに対する必要資料を準備。さらに、話されるであろう問答集も作成しておくように、繰り返し教え込まれた。

何のことはない!それは、「孫子の兵法」のパクリだった!

それは、「兵を為すの事は、敵の意を順詳するにあり」である。つまり、相手の立場に立って意図や出方を先読みすることが大事だと説いている。うまく人間関係の築けない人は、自己中にしか世の中を見ること事ができないということだ。

2500年もの昔の兵法書が、時代を超えて、こんなに人々に愛され、読まれ続けているのは、「孫子」が軍事面のみならず、ビジネスにおいてもスポーツにおいても、勝利者になるために必要なことが書かれているからだろう。

相手を打ち負かすとか、勝利するというだけでなく、負けない自分を築き、生き残る自分のための知恵を得るための指南書として、今でも重宝がられているのだろう。「孫子」は単に戦場における戦いだけでなく、戦う前の心得、準備のやりかたを説いているのだ。

ところで、お恥ずかしいお話で恐縮だが、「孫子の兵法」は、孫子という人が著した、膨大な量の指南書だと<たいぞう君>は、思いこんでいた。が、まったく違っていたのだ。「孫子の兵法」は、呉の国の将軍「孫武」が著した兵法書である。また、「孫子」は、文字数6000字前後で、400字詰めの原稿用紙なら20枚にも満たないエキスが凝縮したマニュアル本だった。

かの武田信玄が唱えた、「風林火山」は、「孫子」からの引用であることは有名だが、「戦わずして勝つこと」つまり、「戦争はできるだけ避けるべき」という教えが最も有名だ。戦いは勝てる見込みの相手とだけ戦い、勝てる見込みのない相手とは正面切って戦わない。やるならゲリラ戦だと。

読み方によっては「恋愛」のマニュアル本にもなると思ったのは、老兵の<たいぞう君>だけだろうか?愛し合えるだろう人だけを愛すことにすれば・・・傷つかなかっただろうにと、いまごろ学習した。




<たいぞう君>のお勧め度 ★★☆☆☆
<たいぞう君>のお勧め度規準
(独断と偏見です。あしからず)

★★★★★蔵書にして読み返したい
★★★★☆読みごたえありでお薦め
★★★☆☆そこそこ読みごたえあり
★★☆☆☆時間つぶしにはなります
★☆☆☆☆時間の無駄使いだけです


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