前回は腰痛になりやすい体型として背骨が真っ直ぐな人の腰痛予防について話をしました。
今回はその逆で、背骨のカーブが曲がり過ぎている人の腰痛予防について書いてみます。
通常『反り腰』と言われる体型です。脊椎のカーブの湾曲が前に曲がり過ぎている人です。
このタイプの方は、腰の急な湾曲の頂点部に負荷がかかるので椎骨が前にズレ、腰椎すべり症を起こす事があります。
すべり症を起こさなくても、腰のカーブが極端に前に出ているので負担は大きく、疲れやすいし、また痛めやすいのです。
当然、腹筋も弱いのでこのタイプの方も腹筋を鍛えるのは有効です。
今回は腰痛予防に最も簡単で安全、その上ダイエットにも効果が有り、更にリラックスもできるという一石三鳥の方法を紹介します。
それはドローインという方法です。やり方はいろいろ有りますが今回は最も腰に負担がかからない方法です。
この方法は腰痛予防のみならず、既に腰痛を起こしている場合の改善にも有効なので、とても便利です。
1.最初に仰向けで寝ます。
2.次に両膝を立てた状態になります。
3.その状態で鼻から大きくゆっくりと息を吸い込みます。
4.息を吸う時には腹式呼吸で、お腹を大きく膨らませ腹圧で背骨が床に着くようなイメージで行います。
5.息を吸いきったら、口からゆっくりと息を吐きお腹を凹ませます。
これだけです。これを繰り返すだけです。
大げさに5段階にして分かりやすく説明しましたが、簡単に言えば息を吸って吐くという事のみです。
ポイントは腹式呼吸でお腹を大きく膨らませ、吐く時にお腹を凹ませるという点です。
慣れれば立ったままでも出来ますが、初心者は息を吸う時に腰を反らせてしまい、返って腰を痛める事も有るので寝て行うことをお勧めします。
この呼吸は普段あまり使わないお腹周りの筋肉を使うので、体幹の筋肉が鍛えられ姿勢が良くなり腰痛の予防になります。
また最初にも述べましたが、すでに腰痛になった方も腰の筋肉が緩むので腰痛改善に有効です。
更には、基礎代謝も上がるためダイエットにも良いという訳です。
おまけに、この呼吸法は腹式呼吸なので副交感神経が働きリラックスも出来る利点まであります。良いことづくめですね。
つまりこの『ドローイン』という方法は、腰痛予防、改善という目的では無く、ただ単にダイエットの方法としても使えるという事です。
ダイエットに取り入れたい場合は立ったままでも、座ったままでも、いつでも、どこでも出来るので日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
ちなみに私のやり方は、立ったまま息を吐き切ったところで、瞬間的にお腹を凹ませて内臓を一気に上方へ引き上げるというのをやっています。
これは数回やると、下腹がスッキリしてウエストが一気に引き締まるのが自分でも良くわかります。(応用なので、良い子はまねしないで下さい。)
『ドローイン』を習慣化して、腰痛予防&ダイエットで心も体もリフレッシュしましょう!