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私は専門学校で講師をしていますが、お金をいただいて教育する学校では、【プロセス(過程)】が大事だと痛感しています。
企業であれば社員にお金を払うので、【結果(成果)】重視が当然なことでしょう。
例えば、資格試験であれば「合格」が目標になりますが、大事なのは、自分で設定した行動目標が達成できるかどうかであって、「合格」という成果は「ご褒美」に過ぎない程度のものだ(合格でも不合格でもどっちでもかまわない)というのが私の見解です。
「目的」と「目標」という言葉を区別して使うと、「目的」は、1つだけで、変わらないものであり、「目標」は、目的を達成するための指標として複数あり、変更されるものと言えます。
例えば、
目的:能力の向上
目標:資格試験の合格
のように表現できます。
ここで、目標として成果(結果)だけを目指す場合が多々ありますが、成果(結果)目標だけでなく、【行動目標】も挙げることが大事です。
特に学校教育の場合は、行動目標が9割、成果目標が1割ぐらいの割合で、行動目標の方が圧倒的に重要だと私は考えます。
行動目標の具体例としてお奨めなのは、
「最後まであきらめない」です。
資格試験であれば、
「試験が終わる最後の1秒まで合格をあきらめない」
球技スポーツであれば、
「試合が終わる最後の1球まで勝利をあきらめない」
などです。
「最後まであきらめなかった」かどうかは、最後、自分自身に問うことではっきりと判断できることなので、できたのなら明確な達成感を得ることができます。
「私は、最後まであきらめなかった」
このように、結果に関わらず達成感を得ることが非常に重要です。
準備段階から「最後まであきらめない」気持ちを持ち続けていると、おのずと十分に準備ができるはずです。
行動目標としてお奨めできない例を挙げると、「毎日必ず準備する、休まない」などの表現では、3日目ぐらいに休んでしまうともうそれ以降、挽回不可能になってしまいます。
また、「全力で取り組む、頑張る」などのあいまいな表現では、達成したかどうか判断が難しいです。
休憩でマンガを読んだら、読みすぎてしまった場合など、後から振り返ればもっと頑張れた時間は、誰にだってあるからです。
そこで、「最後まであきらめない」であれば、何日か勉強できない日があっても、マンガを読みすぎても、取り返すことができれば、あきらめない気持ちを維持できます。
行動目標の重視 = プロセス(過程)の重視です。
結果を無視するわけではないのですが、運や偶然など自分でコントロールできないことが結果に影響する場合があるので、自分でコントロールできることに力を注ぐ方が望ましいのです。
行動目標に注力していれば、ご褒美で成果も得られるようになってくるものです。
大事なことなので繰り返しますが、(ここ試験に出ます!)
結果によらず行動目標の達成感を得ることが重要です。
結果によらず人間的に成長し、自己評価を高めて、自分で自分を肯定できるようになることが、結果よりも重要なのです。
私の前職の会社(大企業)の人事評価は、プロセスと結果の評価基準が半々でした。
今から思えば、良心的な会社だったと思います(笑)
結果しか評価しない会社は、ブラック企業かもしれませんね。
面接などで採用担当者に質問する機会があれば、
「御社では、仕事のプロセスをどれぐらい評価していますか?」
とぜひ聞いてみましょう。

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