道路族のような環境で育った子が、プロ野球選手やプロサッカー選手になれる可能性は極めて低い(ほぼゼロに近い)というのがスポーツ界の現実です。
「いつでもどこでも練習しているから上手くなるのでは?」と思われがちですが、実はプロになるために必要な要素と、道路での練習には致命的なズレがあります。
その理由を4つ解説します。
1. 道路での練習は「下手になる癖(くせ)」がつく
プロを目指すようなジュニア選手は、幼少期から「プロと同じ規格の正しい環境(天然芝、人工芝、平らなグラウンド)」
で、正しいフォームやキック、ステップを体に染み込ませます。
- 道路(アスファルト)は固く、傾斜(水はけのための傾き)があり、ボールのバウンドも不規則です。
- そんな場所で練習を続けると、足首や膝(ひざ)を痛める原因になるだけでなく、変なバウンドに対応しようとして「悪いフォームの癖」
- がついてしまい、本格的なクラブに入ったときに通用しなくなります。
2. 「全力」が出せない環境では一流になれない
プロになる選手は、子供の頃から「100%の力」でダッシュし、シュートを打ち、ボールを追いかけます。
- 道路での練習は、車が来ないか、よその家にボールがいかないか、常にどこかで「手加減(セーブ)」をしながら動くことになります。
- 「常に手加減をして、周りをキョロキョロ見ながらやる練習」をいくら積み重ねても、プロで通用する爆発的なスピードや高い技術は絶対に身につきません。
3. 一流の指導者や強豪チームに選ばれない
現在のプロスポーツ界は、スカウトやデータ、強豪クラブ(Jリーグの下部組織やシニアリーグなど)のネットワークが非常に発達しています。
- プロになる子は、小学生の早い段階から、設備の整ったグラウンドでプロ級の指導者から最新のトレーニングを受けています。
- 道路で我流(自己流)の練習をしているだけでは、戦術(チームとしての戦い方)
- や規律が身につかないため、どれだけボール扱いが上手く見えても、プロのスカウトの目に留まることはありません。
4. 最も重要な「メンタル(人間性)」が育たない
現在のプロスポーツ(特にJリーグやプロ野球)では、技術や体力と同じくらい「人間性」「マナー」「リスペクト(相手を敬う心)」が重視されます。
スカウトは、選手の家庭環境や普段の素行、周囲への態度を非常に厳しくチェックします。
- 近所に迷惑をかけても平気な親に育てられ、ルールを守れない環境で育った子は、チームに入っても「監督の指示を聞けない」「チームメイトと協力できない」
- といったトラブルを起こしがちです。
- 周囲への感謝やリスペクトがない選手は、どんなに才能があっても「プロとして大成しない(スカウトされない)」というのが、現代スポーツ界の鉄則です。
世界のトッププレイヤー(クリスティアーノ・ロナウドや大谷翔平選手など)の少年時代を見ても、彼らは例外なく「ルールを守り、誰よりもグラウンドや道具を大切にし、周囲に感謝できる子ども」でした。
道路族の子がやっているのは、プロを目指すための「質の高い練習」ではなく、単に「家の中でゲームをする代わりに、外でボールを玩具(おもちゃ)にして遊んでいるだけ」
の娯楽です。そのため、プロになれる可能性は極めて低いと言えます。