バドミントン飯野佳孝イズム

バドミントン飯野佳孝イズム

強くなりたい選手と強くしたい指導者のためのブログです。
バドミントンの技術解説、練習方法、ノック練習、トレーニング理論&実技、練習計画などを掲載しています。

新年明けましておめでとうございます。

今年も宜しく御願いします。

今年最初のブログです。

 

昨年の世界バドミントン連盟理事会で、15点3ゲーム制が承認され、今年4月開催の年次総会で採用が可決されれば今年の後半から15点制が導入されるようです。

中国スーパーリーグでは、既に15点制で実施されています。

 

各世界大会の決勝を見ると男女共、連日長時間の試合の影響によって疲労感が見て取れる選手が多くいました。選手の身体的・精神的負担が大きく、障害のリスクが高くなっていると言えるでしょう。

 

15点制になれば試合時間が、平均的に短くなると予想されます。

試合の展開は、よりスピーディーになり、攻撃的になっていくと推測します。試合中盤からギアを上げて引き離すというより、試合開始からフルスロットルで展開されるでしょう!

 

当然、練習・トレーニング内容も検討せざるを得ません。速くて力強い動きを断続的に長時間発揮する能力や速いスマッシュやカットを打てる能力を獲得する必要があります。

トレーニングは筋力、筋パワー、ジャンプ力の向上がカギを握るでしょう!

練習は、スピード練習や速いスピードで長い時間断続的に動く練習に一段と力を入れないといけなくなると考えます。

当然、年齢の若い段階から、上記を意識した前段階の練習・トレーニングが必要です。

 

これらの練習・トレーニングの理論と方法は、バドミントン教本応用編など(廣田彰宮崎大学名誉教授と共著)に記載してあり、内容を再認識する必要があります。実際に体験するには、コーチングセミナー(スプリングキャンプ・サマーキャンプ)をお勧めします。

 

以上

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◎バドミントンに関する質問がありましたら、以下のメールに連絡をお願いします。

iinoism0227@gmail.com

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2026年3月27日から3日間、千葉工業大学で開催される「小・中・高校生のためのスプリングキャンプ」の募集を開始します。

・期間:2026年3月27日(金)~29日(日)

・会場:千葉工業大学 新習志野キャンパス JR京葉線「新習志野駅」下車徒歩5分

・申込締切日:2026年3月6日

 

<スプリングキャンプとは?>

1986年から開催した講習会「バドミントンコーチングセミナー」は、延べ74回開催し、全国の指導者と選手が計6千人以上参加されています。そのコーチングセミナーの一環として「スプリングキャンプ」を開催しています。選手の競技力向上のための具体的な技術理論と実践、トレーニング理論と実践を中心にして進めてきました。

今回もバージョンアップしてお届けします。

 

<ご連絡>

・開催期間中は、春休みと重なっていて近郊ホテルの予約が困難になります。参加希望の方は、早めに宿泊の予約をお願いします。

 

・キャンプ内での技術、トレーニングの理論と実践の内容は情報量満載です。ノート及び筆記用具を持参されることをおすすめします。

 

・保護者の方は、体育館では所定の場所で見学をお願いします。講義は、受講することができます。お子さんにアドバイスする際の基盤となるような講義を心がけて行います。

 

・キャンプ中の技術習得のストローク数は、初日午前中のミニ講習会を含めると30以上(フォアハンド&バックハンド含む)になります。キャンプ初参加の選手は、事前に気になる技術の予習をしておくと習得が早くなります。ブログに多くの技術動画と理論が掲載されていますので、参考としてください。

 

・キャンプ期間中、指導者や保護者を対象に1回30分×4回ほどノック出しの講習会を開催します。定員数が決まっていますので、早めに申し込んでください。

 

・会場の千葉工業大学の体育館はオリンピック仕様で、計12面使用することができます。また、製氷機が設置されていますので、利用可能です。

 

 

●募集要項

 

●タイムスケジュール

 

●参加申込書 ⇒エクセル版を希望の方は、iinoism0227@gmail.com まで連絡願います

 

●千葉工業大学配置図

 体育館、講義室、食堂、駐車場を確認願います。

 

◆スプリングキャンプに関する質問や参加申込書の送付は、コーチングセミナー事務局までお願いします。

 

以上

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指導者の方々に技術指導で難しいショットは何ですか? と伺うと「フォアハンドのアタックロブ」です。と答える方が多くいます。

そこで、サマーキャンプでもアタックロブの練習をしましたので、動画と共に解説します。

 

●スウィング開始からインパクトまでのストローク

下のイラスト図は、スウィング開始からシャトルをインパクトするまでのラケットの軌道を簡略化したものです。

図中の上は、スウィング開始からインパクトまで、ほぼ直線的な軌道と取ります。これをテイクバック動作と呼びます。

図中の下は、打ちたい方向とは逆方向に反動をつけて打ちます。これを反動動作と呼びます。

アタックロブでも2つの方法があることを理解しましょう!

 

 

●速いロブを打つためのラケット面の軌道

下のイラスト図の上は、速いショットでアタックロブを打つためのテイクバック動作からフォロースルーまでのラケット面の軌道を示したものです。

スウィング開始では、ラケット面が床とほぼ平行の状態からスウィングしインパクトまでラケット面を回転させています。インパクト後も同様にスウィングにラケット面の回転を加えています。スウィング動作にラケット面の回転を加えているため速いショットを打つことができます。

 

反動動作で打つアタックロブも同様の考え方です。ラケットを後方に引いた時点でラケット面が床とほぼ平行になるようにしましょう!

 

初級レベルの選手は、上の図のように打つと、インパクト時にラケット面がシャトルに対して斜めになって当たることが多くなります。当初は下の図のようにインパクトまでラケット面の回転運動を行わずに打ちましょう。慣れてきたら上の図のストロークに移行しましょう。

 

 

●腕と指の使い方

ラケット面を床とほぼ平行にするために少し工夫が必要です。

フォアハンドのアタックロブは、イースタングリップから前腕回外位することで可能になります。もう一つの方法は、バックハンドグリップ1にすると床とほぼ平行になります。

ハンドルを握った親指と人差し指を中心にして打つ方向にハンドルを捻りながらスウィングします。結果、前腕回内運動が連動されます。選手の意識は、あくまでも指の捻りに集中しましょう。

 

バックハンドのアタックロブは、バックハンドグリップ2にすると、床とほぼ平行になります。ハンドルを握った親指を中心にして打つ方向にハンドルを押しながら捻ってスウィングします。結果、前腕回外運動が連動されます。選手の意識は、あくまでも指の動作に集中しましょう。

バックハンドグリップ1と2の握り方は、下のイラスト図を参照してください。

また、リストを立てて打つと前腕回外運動のスピードが増し、速いアタックロブを打つことができます。さらに、利き腕の肘を曲げてから伸ばすことでスウィングスピードを増すことができます。

注:リストを立てる=リストスタンド、手関節の外転、撓屈ともいう

 

◆バックハンドグリップ1&2(ハンドルを真下からみた図)

 

●反動動作を使ったアタックロブの打ち方(フォア&バック)

 

 

<打ちやすさ>

バックハンドのアタックロブは、フォアハンドに比べ打ちやすいと言えるでしょう。

バックハンドの打ちやすさの理由は、

①  親指を使いハンドルを押しながら捻ってスウィングする動作がスムーズにできます。

②  利き腕の肘を曲げて伸ばすことで、スウィングスピードが増し、飛距離を出すことができます。フォアハンドは、肘の曲げ伸ばしができません。

 

このような理由からフォアハンドのアタックロブの指導や習得が難しいという意見があるのでしょう。

 

動画は、反動動作を使ったアタックロブですが、来年3月開催のスプリングキャンプでは、テイクバック動作から打つアタックロブも練習予定です。

 

以上

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ダブルスで対戦相手の後衛が胸から腰当たりで打ちネット前に返球した球を、ネット前に返球して上げさせ攻撃したい。と考えます。

その際、ネット前に返球した球をプッシュされることがあります。そこで、どう返球したらいいのか考えたい思います。

 

プッシュされる原因は、ネットの白線から少し高めにシャトルが浮いた場合に発生します。

ダブルスは、シングルスと違い前衛に一人待ち構えているので浮いた球を見逃しません。

浮く確率が高いネットショットは、ストレート方向に返球するヘアピンやスピンネットです。

一方、ネット前斜め方向に返球するネットショットはどうでしょうか?

球足(たまあし:打球が飛んでいく速さ)がストレート方向に返球するヘアピンやスピンネットより速くなり、ネットの白線のすぐ上を通過して返球することが可能となります。

当然、浮かないように練習する必要がありますが、、。

 

サマーキャンプでは、ネット前に返球された球をラケットを立てて斜め方向に返球し、相手がヘアピンで返球してきた球をプッシュする練習を行いました。

 

●ダブルスでプッシュされず斜め方向のネット前に返球

 

<技術の注意点>

  右利き選手は、右足を着地した後に斜め方向に打ちましょう! いち早く打つのではなく、正確に返球することが優先されます。

 

②  テイクバック動作や反動動作は行いません。バックハンドは、ラケット面を立てて斜め方向に向け、右肘を打つ方向に移動させることで飛距離を出します。フォアハンドは、ラケット面を立てて斜め方向に向け、前腕回外動作を少しの角度だけ実施して飛距離を出します。右肘の動きが制限されフォロースルーが十分にできないためです。動画のフォアハンドで打っている選手の皆さんは、初めての練習だったようでコントロールが定まりません。各クラブでも練習をしましょう!

  

③  フォアのサイドライン際で打った場合は、相手コートのフォアのサイドライン際まで返球しても構いません。(対戦相手共、右利き選手をモデルにした例)逆サイドも同様です。

 

④  右利き選手がプッシュする際は、右足で蹴ってプッシュし、右足から着地しましょう!左足で蹴ると右肩が後ろになってしまうため、プッシュまで時間が掛かってしまいます。

 

この練習では、複数を一緒にした練習でしたが、個別で練習することもいいでしょう!

 

<練習方法の例>

  フィーダーがシャトルを一定方向に手で投げ、選手はネット際やネットから少し離れた位置からラケットを立てて斜め方向へ返球します。

 

  フィーダーがシャトルを左右順番に手で投げ、選手はネット際やネットから少し離れた位置からラケットを立てて斜め方向へ返球します。

 

③  上記内容にプッシュを加えた練習を行います。

 

<補足>

動画の説明で、ラケットを立てて~と記載しました。ラケット面を床とほぼ平行にしてネット前に入ると相手の前衛が素早くネット前に詰めてきます。ラケットを立てて入ることによってプッシュを相手に意識させ、相手前衛をネット前に詰める動作を遅らせる効果があります。

ラケットを立てる動作は、リストを立てて打ちますがラケットを必ずしも垂直に立てる必要はありません。

 

以上

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バドミントン未経験者の指導者は、ノック出しが上手くなるのに多くの時間を費やしているようです。さらに間違った打ち方をしている指導者も多くいます。今回は、その助けになればと考え、選手がコート後方でスマッシュ、カット、ドロップ、ハイバックなどを打たせるノック出しの打ち方を解説します。

 

●選手をコート後方でオーバーヘッドで打たせるノック出し

 

 

<打ち方の説明>

グリップは、ウエスタングリップで握りましょう。試合と異なり急にバックハンドグリップに握り替える必要がないためです。ウエスタングリップで握ると、手の平とラケット面の向きが同じになるためノック出しの精度が安定します。

 

利き腕の肘を後方一杯まで引きます。テイクバックを大きくすることでラケットヘッドの軌道が長くなりコート後方までシャトルを楽に飛ばすことができます。

 

・シャトルは、コルクのグリーンテープ付近を握りましょう。インパクト直前に握っていた指を開き、垂直に近い角度でシャトルを落下させます。シャトルを回転させて落下させてはいけません。シャトルを思ったところに上げることができなくなります。

 

・インパクト後のフォロースルーは、出来る限り長く取りましょう!動画では、ラケットヘッドが左肩関節の後ろまで到達していることが分かると思います。そして、インパクト直後に前腕を回内してラケットを振り切っています。

フォロースルーを途中で止めると飛距離が短くなります。途中で止められるということは、インパクト時に既にラケットを減速しているからです。

 

<備考> 

・ノック出し中は、上半身&下半身共に極力動かさないようにしましょう! 

 

・テイクバックとフォロースルーを長くとることで飛距離がでます。逆に極端に短いとどうなるのでしょうか? 同じ飛距離を出すために大きな出力を必要とします。

指導者は1日の練習で何百発とノック出しを行うことがあります。出来る限り省エネで行わなければ達成することが難しくなります。そのためには、テイクバックとフォロースルーを長くとり省エネのノック出しを習得して欲しいと願います。/

 

テイクバックとフォロースルーを長くとることでノック出しの精度(コントロール)も格段に向上します。

 

以上

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