塾 | ザクロえびのケセラセラ

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ベトナムで三年間日本語教師従事後帰国、
2017年に20歳離れた年上の日本人の旦那様と結婚し、
ドタバタ結婚生活が始まる。
心の成長を目指す ザクえび の徒然日記。

私は小学4年生から塾に通っていた。

学校が終わってから、

16時頃夕ご飯の母の手作りのお弁当を持って行き、帰るのは19時位だったと思う。

塾通いは大変だと思ったことがなかった。


塾のおかげで、学校の授業にもついていけたし、近隣の町から集まってくる、学校以外の新しい友達ができるのも新鮮だった。


勉強よりも仲間はずれや、友達の相談にのったりそういう人間関係には少なからず頭を悩ませたことがある。


授業が大変だと思わなかったのは、きっと、定期的に行われるクラスのレベル分けテストのおかげで、自分レベルに合ったペースで勉強できたからではないだろうか。

クラスは全部で3つあった。

1」クラスが優秀なクラス、

次に「2」、次に「3」。


私は32を行ったり来たり。

3クラスの子達がわりとウワサ好きなのは、

やはり勉強に身が入ってないのかもしれない。


その塾に

ちょっとハゲがかっていてデブで

自分のことを「ジェームズ」と呼ぶように言う変わった先生がいた。

その風貌から小学生の女子からの人気はあまり良くなかった。

今思えば若い先生だったのだろうけど


彼の小テストでは、

生徒のモチベーションを上げる為に

点数が1番高かった子にその時流行っていたハムスターのノートや鉛筆やらをくれた。

まんまと乗せられ、私を含めノート欲しさに女子達は頑張った。


また、態度の悪い生徒には「愛の頭突き」と言って、頭突きをしていた。

男にしかしないと言っていた。

しかし、

私は女の子であるのに、なぜか一度頭突きをされたことがある。



しっかりとは思い出せないのだが、

テスト中に

確か友達に話しかけられて、

無視できず私がヘラヘラ笑っていたと思う。

ジェームズが踊るように歩いてきて、

問答無用で「愛の頭突き!」と頭突きされた。

私はひどく呆然とした記憶がある。


私はこんな気持ち悪い男に顔を近づけられた怒りや、

頭突きされた頭は本当に痛いし、

皆んなの前で恥ずかしいし、

理不尽な気持ちもあり、

机に顔を埋めて泣いた。

終わった人から帰れるというテストだったので、

私はとうとう皆んなが帰るまでずっと顔をうずめていた。

その後どうなったのか、

そのジェームズと何か話したのか、

全く思い出せないが、


楽しかった塾にはそんな思い出がある。