再ベトナムの病院へ行く。 | ザクロえびのケセラセラ

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ベトナムで三年間日本語教師従事後帰国、
2017年に20歳離れた年上の日本人の旦那様と結婚し、
ドタバタ結婚生活が始まる。
心の成長を目指す ザクえび の徒然日記。


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3日間熱が下がらなかった。
38度超えると悪寒と頭痛で何もできない。
さらに、この3日間は女性の日だった。この強者のダブルアタックで私はついにダウンした。

ハイヅンの小さい病院へ行くことになった。
私の会社の事務員で日本語が話せるヒエンさんに連れていってもらう。

今日はハノイからドクターが出張診察に来ているらしい。
普通診察料2万d(100円)がハノイドクターの場合15万d(750円)と七倍だ。
とはいえ、やはり人気があって、待たされた。

診察後。
「バーキン先生。こちらへ。」とヒエンさんに案内される。
健康診断の時のように、
各部屋へ周り診断をする。

まず、採血し、
それから、だるい中、若いお兄ちゃんの前で上半身すっぽんぽんになり、きちんとお手入れしていないのにバンザイさせられて、レントゲンを前撮り、横撮り、頭撮り、
もう、なんでもかまわへん。
という投げやりな気持ちで、
次は、耳鼻科へ向った。

耳鼻科では、看護婦さんがフェイスブックをしていた。
またか。ベトナム人は子供から大人まで暇さえあればフェイスブックだ。
フェイスブックは投稿すると友達からのコメントを待つ『期待』と、無限大に増えていく『情報』により、常に『見たい!』という衝動に駆らせられる異常な中毒性を持っている。
私もその毒が怖いため、写真を共有する、仲間と連絡を取るために使うという制限を自分に作っている。

それのワクチン打たないとなぁ。

椅子に座ると白衣のお兄さんに管のカメラを鼻や耳、喉に入れられた。

「ふがふがっ!」
「つまってるね。洗浄しようか。そこに寝て下さい。」

看護婦さんがテキパキ準備を始めた。
「バーキンさん、これから鼻の中を洗います。」
「そうですか。」
以前、日本のテレビで芸人さんが鼻洗浄をしていた番組があった。とても気持ち良かったとの感想だった。

なので、私も抵抗なく、仰向けになった。むしろ、少し期待感があった。
「いきますよ~。」
右から注射器で食塩水を入れて、左の鼻から管で吸い取る。

ズボボボボボ!

「んがっ!んがっ!」顔が引きつった。
「はいはい。大丈夫ですよ~。喉に入ったら飲んじゃってもいいですからね~。」

そういって、看護婦さんは管をグイグイ回す。
左右交代交代、15分くらい、私の鼻は洗われていった。

「 dễ chịu khong?(ゼーチウ ホン?気持ちいい?)」
と看護婦。

「khong  dễ chịu!(ホン ゼーチウ!気持ち良くない!)」
と私。

そうかぁ。気持ちよくないかぁ。と穏やかな笑いが起きた。
ズボボボボボ。

khongが文末に来たら疑問形。
文の前に来たら否定形になるのだ。

こうして長い検査が終わって、再びドクターの診察室へ。
おじいさんドクターはレントゲンを貼り、テキパキと説明してくれた。

ヒエンさんは、私に病状を伝えてくれた。
「あらぁ。バーキンさん、あなた、大変ですよぉ、病気がたくさん。」
翻訳機で病状を調べると、

・蓄膿症
・気管支炎
・扁桃腺腫れ
・貧血

とのことだった。
ドクターも、「はぁ~。多いねっ!」の一言。

結局、熱の原因は、、、全部。だそうだ。
なので、8種類の薬をもらって帰ってきた。
蓄膿症は、本当か?と疑問である。だが、貧血というとは盲点だった。
疲れやすいなぁと最近感じていたのだ。

これからは、食生活を気にしなくていけないかなぁ。
あと、ベトナムの病院のトイレは、アレはいけない。
とっても不衛生だ。
レンガでちょっと囲んだだけの和式風トイレ。
汚物はそのままだし、トイレペーパーも床に置きっ放し。
私が大金持ちになったら、ベトナムの病院に温座とウオシュレット付きのトイレを寄付してあげよう。

と帰りのタクシーで薬を抱えながらうつらうつらと、思っていた。