はまる人ははまる。ベトナム調味料マムトム! | ザクロえびのケセラセラ

ザクロえびのケセラセラ

ベトナムで三年間日本語教師従事後帰国、
2017年に20歳離れた年上の日本人の旦那様と結婚し、
ドタバタ結婚生活が始まる。
心の成長を目指す ザクえび の徒然日記。


{41704C13-CB6D-4ACA-8015-093B691D8D32:01}

11時半、お昼休みの時間だ。
わたしは今、バイクでゆうゆうと2人乗りをしている。


きっかけは、ベテラン教師ヒエン先生のお昼ごはんへのお誘いだった、
「バーキン、マムトム食べに行こうよ!」マスクにパーカーにサングラス、完全日焼け防備のヒエンさんが大きな声で言った。

「マムトムって、臭い、あのマムトームですか!?」
今さっき、回収した学生のテストを整理しながら、あの日の記憶がよみがえった。

mắm tôm(マム トム)とは、海老を発酵して作られたベトナムの個性派調味料のことだ。
イカの塩辛が好きな人は多分食べられるだろう。

あの日、初めて犬肉を食べた時に、肉独特の臭みを臭さで消すという、とにかく生臭いソース。

「わたし、ちょっと苦手なんですよ…。」
「でも、この店は臭くないよ!!行きましょう!!」
ヒエンさんの強さに断りきれず、
今に至る。

小さい店の二階へとすすんでいく。
先生達がワーワーと注文すると、ブン(米から作られた麺)と揚げたての揚げ豆腐がでてきた。
ソースにはヌックマム(魚醤)と、主役のマムトム。
写真にあるように茶色いのがマントーンだ。
これがマントムか。久しぶりだな…。
わたしがかき混ぜようとすると…、
「バーキン!強過ぎ!ゆっくり混ぜて!もし、服についたら…。」
「ついたら…。」わたしがおそるおそる聞く。
「臭くて、午後授業ができないよ。」

納得。
わたしは言われた通りに優しくマムトムをかき混ぜる。茶色いソースが白紫に変わっていった。
ああ、こんな色だった。匂ってみると、記憶よりもマイルドだ。これならいけるかも。
あつあつの揚げ豆腐をマムトムにつけて、いざ、パクり。

臭いっ!

そして、うまい!?

臭い。確かに臭いがこの臭さが癖になってくる。
もう、食べたくないような、いや、最後にもう一口だけ…。この繰り返しだ。

結局、全部食べたのだから美味しいはずなんだけど、美味しいとはいいがたい。なんとも、摩訶不思議な魅力のマムトム。
食べ終わったあとも、彼女の存在をまだ感じる。
日本でいうと納豆を食べた後の余韻の感じだろうか。

「果物買って帰ろう。」

みんな同じ感覚だった。
わたし達は口直しの果物を買いに、市場へと向かった。
{22E7BBC2-26F3-440D-A131-4142A2988E26:01}



料理の名前:Bún đậu mắm tôm(ブン ダウ マム・トム)