さてさて第五回目、今日は新しい映画は見れなかったので過去見た映画から。

 

『俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-』


監督
アダム・マッケイ
脚本 アダム・マッケイ
ウィル・フェレル
出演者 ウィル・フェレル
ジョン・C・ライリー
マッケーーーーイ!
と叫びたくなるほど最高な映画です。
現在はNetflixのみで公開中のようです。
アメリカのコメディが苦手・・・何が面白いのか分かんない…、くだらない…
という人の気持ちも分かります。
でも、くだらなさの中に家族の絆や、社会批判なんかを織り交ぜ、
最終的にはとても大事な事を教えてもらった気になる、それがアダムマッケイ。マッケーイ!
ネタバレありです!
 
 
<ログライン>
   恋に落ちた還暦を越えた男女、二人にはお互い40歳のニートの息子が居た。
   二人は結婚し、ニートの大人子供は義兄弟(ステップブラザーズ)になる。
   お互いを追い出そうといがみ合う二人だったが、もっと嫌なヤツが現れ二人は共闘をはじめる。
 
こんな感じかな?
血が繋がっていない者同士の絆、という事については昨日やった「万引き家族」と同じテーマかも!?
ではさっそくBS2にいきましょう。
 
<テーマの提示>
   エピグラフから始まる。「家族とは国の希望であり、翼の夢であるーージョージ・W・ブッシュ」 
 
<オープニング>
   主人公の40歳ニート二人の日常が、それぞれ描写される。
   ブレナンは朝からポテチを食べ、TVのエアロビを見ながらオナニーをする。
   デールは音ゲーをやりながら、父親に昼食の金をせびる。
 
<きっかけ>
   ブレナンの母とデールの父は学会で恋に落ち、そのまますぐに結婚する。
   ブレナンとデールは一緒の家に住むことに。
 
<セットアップ>
   ブレナンは歌、デールはドラムを持っており、音楽を愛しているようだ。
   だがブレナンは弟に歌を馬鹿にされた過去があり、それ以来歌えなくなってしまった。
   二人とも小さいころに両親が別れてしまった事が、彼らの現状に何らかの原因を与えているようだ。
   
<悩みの時>
   ブレナンとデールは喧嘩をしながら、お互いを家から追い出そうとする。
   二人は同じ夢遊病だということが分かる。
   共通点が多いようだが、お互いはまだお互いの事が嫌いだ。
 
<第一ターニングポイント>
   そんな中、エリートの弟・デレクが家にやって来る。
   父親のドーバックとは意気投合するが、デールとブレナンの事は見下し、バカにする。
   デールはデレクをぶん殴り、ブレナンはそれに感動し、二人は絆で結ばれる。
 
<サブプロット>
   ブレナンとデール以外の人たちの関係が描かれる。
   母親は仲良くなった二人を見て嬉しそうにする。
   父親はヨットで世界一周の夢を持っており、その為にお金を貯めようとしている。その為にデールとブレナンは不吉な存在だ。
   デレクはデールとブレナンを見下し、何かと邪魔をしようとする。
   デールはデレクにむかついていたデレクの妻に好かれ、性的なアプローチをされる。
   ブレナンは精神科の医者にアプローチをかける。
   
<お楽しみ>
   仲良くなった二人は二人で子供のように遊ぶ。
   就職活動をさせられる二人は、二人なりのまじめな方法で面接に挑むがことごとく失敗する。
 
<ミッドポイント>
   二人は自分たちで会社を立ち上げようと決める。
   だが、デレクが両親のボート世界一周旅行の為に家を売ろうとする。(AストーリーとBストーリーの交差)
   家から出ていかないといけない二人は、何とかそれを阻止しようとする。
   そのために自立しなくてはいけない。二人は自分たちで会社を立ち上げようと決める。
   ブレナンはその為に怖かった歌を歌う、信用するデールだけにではあるが、これは大きな一歩だ。
 
<迫りくる悪い奴ら>
   家に残りたいブレナンとデールはおバカな方法で内見に来た客を追い返す。
   だがそれは父親の夢を壊す行為だとは気付いていない。
   デレクの誕生日にブレナンとデールは自分たちで作った新しい会社のプレゼンをする。
   そのPV撮影で父親の夢であるボートを破壊してしまい、父親はブチ切れる。
 
<すべてを失って>
   ボートで世界一周の夢を失った父親は無気力になり、両親は離婚することに。
   デールとブレナンはお互いのせいだと非難し合い、兄弟解消する。
   家族はバラバラになる。
 
<心の暗闇>
   二人は子供のような夢を捨て、普通の大人の生活を始める。
 
<第二ターニングポイント>
   ブレナンはデレクに頼み「カタリナワインミキサー」というイベントを仕切らせてほしいと頼む。
   その大イベントを成功させ「大人になれば」家族の絆は戻ると考えたのだろうか。
 
<フィナーレ>
   再び家族が集まる。デールとブレナンは大人の上っ面の会話をする。
   父親は気付く、ブレナンが二人を引き合わせる為にこの企画をしたのだと。
   だが、母親は息子を失ってしまったようで哀し気だ。
   ヨリを戻すつもりはないようで、二人は大人の態度で別れる。
   大人になれたはずのブレナンだったが、それでは家族の絆をもとに戻すことは出来なかったようだ。
   そんな中パーティに呼んでいたバンドがトラブルを起こし帰ってしまう。
   父親はデールとブレナンにステージに上がってライブをするように言うが、
   大人になったブレナンは怯える。
   父親は自分が昔夢を抱いていた事を伝え、「己の恐竜を失うな」と二人を励ます。
   デールはステージに上がりドラムをたたくが馬鹿にされる。
   デールを助けるためにブレナンもステージに上がり、歌を歌う。「por ti volare」(君と共に旅立とう)を歌います。
   (なんてテーマに合った曲なんだ… マッケーーーイ!)
   そうすると歌を聞いた会場の皆の心が洗われ、家族はまた一つに戻ります。
 
<ファイナルイメージ>
   父親は壊れたヨットを改造し、ブレナンとデールの為の秘密基地にします。
   ブレナンとデールは昔自分たちをいじめたガキ共を暴力で蹴散らします!笑
 
 
笑えて、泣けて、教訓までくれる…。最高の作品です。
父親がフィナーレで語る「己の中の恐竜を失うな」は僕の映画史上最も好きなセリフの一つです。
その前のギャグも含めて、最高最高!
 
その後アダムマッケイは社会派の作品も撮るようになりました。
コメディの名手は現実のほうがバカバカしいジョークのようなことが起きてると気付いたようです。
「マネーショート」「バイス」から見ると「ま、まじめな作品や・・・」と思うかもしれませんが、
先に「ステップブラザーズ」や「タラデガナイト」「俺たちニュースキャスター」を見ていると、
「ああ、これもコメディなんだなぁ」と分かって、笑いながら怖いなぁとより楽しめる事でしょう!
あーーー、次回作が待ち遠しい!
 
★★★★★ 星5!!!!