原作本は未読ですが、ドラマ自体も大変素晴らしい作品でした。
仇討ちで元藩士の父を斬られ、自分も刃を向けられた子どもの鶴之輔。偶然居合わせた寒天問屋・井川屋主人、和助は相手の侍に【銀二貫】で『仇討ちを買い取りたい』と申し出ます。
助けられた鶴之輔は、井川屋で丁稚・松吉として働くことに。
辛い過去を背負い、迷い苦しみながら商人として生きる松吉を、厳しく正し、幸せを願って見守る井川屋の人々。
心の支えとなった嘉平と真帆、しかし大火によって彼らは行方不明に。
そして銀二貫と引き換えに消えた、松吉の仇のその後…。
もともと時代劇の中でも市井の人々の物語が好きでしたが、この作品で一層好きになりました。
特に主人の和助の穏やかな佇まいや生きる姿勢は、胸に響きました。
金銭に踊らされず、良いものを真っ当なやり方で自信を持って商う、商人としての誇り。
それは、人が最も尊ぶべきものは何か、という人間としての誇り。
物事の本質を見極める才覚。
まさに銀二貫の価値以上に重い価値ある人間ドラマでした。
『へてから●年…』とドラマが続くことを期待します
