九合五勺過ぎると俄然寒くなってきました
依然雨は降り続けるところに風も出てきたので、薄着の私はヤバイのです
何てったってレインウェアの下は半袖Tシャツにアームカバーのみですから
しかもレインウェアはぐっしょりですから
きっと普通の人は耐えられないでしょうね。
暑がりの私のなせるわざ??です
歩き始めは私もドナドナ状態なので高山病持ちのダンナさまと同じようなペースなのですが、慣れると元気になるのでガンガン登ります
でもダンナさまと距離ができすぎるのもよろしくないので、途中振り返りながら高山病にやられてドナドナから抜け出せないダンナさまを待って、また一緒に歩き出すってやってたのですが、カミナリモなりだし風も強くなってきて動いてても寒い状態に…
このままじゃ低体温症になっちゃう
これはヤバイな…っと思ってたら鳥居が見えたのでこれはもう頂上だ
っと思って振り返るといつにも増してダンナさまとの距離があり高山病の頭痛とか息苦しさとかで苦しそうな顔してるダンナさま見て、こりゃちょっと待たなアカンな…
いや、でももう私も寒さの限界
『もうすぐ頂上やから先行くわ』っと言い残してとっとと小屋に着くのでした
やっと着いた〜って感じとTシャツがびしょ濡れで寒いから早く着替えなくちゃ
富士山の小屋のトイレは有料で頂上上がってくるまでの所ではずっと200円だったので着替えと200円握ってトイレに行ったら、頂上のトイレだけ300円とな
頂上のクセにセコイわ〜
一旦お金を取りに戻ってやっとこ着替えてほっと一息、あったかいコーンスープ飲んで温まります。
けど、色うっす!味うっす!
これ、粉のスープやん!
これで400円!
山小屋価格ってほんっとにすごいよね。
ちょっと休憩してから出発と思ってたら、
ゴロゴロガッシャーーン
どんどんキツくなるカミナリの音がエグイ
しかも全然止む気配なし
山小屋の方も『危ないので外に出ないでください!小屋に落ちたら発電機ダメになるので止めさせてもらいます』っと小屋の中真っ暗
外の明かりが頼りです。
足止めくらってじっとしてるので寒くて寒くて裏ボアのニット帽にガッツリダウンも着てそれでも濡れた足元は冷たい
2杯目のコーンスープを飲む頃に気付いた、半そで半パンの人がいる!
めちゃくちゃ寒いのになんちゅー格好でいはるんや!冬でも半そで半パンの元気な小学生でもあるまいし…っと思ったらどうやらトレランの方のようでした。
きっと、雨は分かってたやろうけど、さっと行ってさっと帰るつもりだっただろうに頂上の小屋で足止めくらうとは思ってもなかったんでしょうねぇ
はぁ〜っと手に息を送って擦り合わせて自家発熱させてはりました。
半そで半パンのあなたには焼け石に水ですよね…
っと退屈すぎて人間観察しておりました
性格わるっ
私が頂上に上がって3時間半、雷神さまはホントに暴れに暴れてくださいました
やっと休憩に入られたようで、山小屋の人も
『降りるんやったら今です‼️』
と、ドアを開放されてトレランの方はソッコー出て行かはりました。
私たちも着てるもの脱いで片付けてふと見渡せば、
え?私ら最後??
眺望ゼロ、剣ヶ峰にも行きたかったし郵便局も覗きたかったし神社のお参りもできてない…
郵便局も神社も小屋の目の前だったから帰りにチラッと覗こうと思ってたらどっちもガッツリ閉められておりました
天気が最悪でも頑張ってここまで来たのに、
なんて事ーーーー
だけど雷神さまの休憩中に下ってしまわなけれはヤバイので、写真だけパチリです
あとは大急ぎで下ります
岩場も登りはそんなにきつく感じないところでも下りはちとこわひ…
でもでもガツガツ下ります!
七合目辺りまで来た時にまたゴロゴロ〜
あぁ雷神さま、お昼寝から起きはったんでしょうか、またもや始まりの予感
七合目の小屋はまだまだ遠く、逃げるところがナッシング‼️
最初は遠くでゴロゴロ〜って感じでしたが途中からバリバリバリ〜〜⚡️⚡️
やっぱり、ゴロゴロが近づいて来ると同時に雨風も激しくなっていき、やっぱりそうなるんだ〜っと変に感心したんですよね
いやいや、感心してる場合じゃなく、私たち2人はマジでカミナリに撃たれて死ぬんじゃないかと思ったくらいすぐそこでカミナリが落ち、そのあとも雷神さまのご乱心
だいたいのレインウェアは暑さ調節のためにファスナーがついているんですが、私のレインウェアも脇の下から脇腹辺りまで長いファスナーがついていて暑がりの私は最初から全開で開けていました。
突如私の後ろがきつい雨と風が出てきてカミナリがドンガラガッシャーンと近くに落ちた時にちょっとした岩場みたいなところにしゃがみ込みました
かがんだと同時に私の全開の脇の下のファスナーがパックリ口を開けたようで、後ろから来てたきつい雨がそこからジャーッと入り込みました
もうね、ほんとにね、踏んだり蹴ったりってこういう事??
なんなの?
これは修行なの?
レインウェア上下着てるのにパンツまで濡れるってどんだけ??
もう着替えもないしこんな所でどんだけゴネたところで下山しないとなんともならないわけで…
私が中までびしょ濡れになった事で雷神さまは納得したのか徐々にカミナリは静かになっていきました
やっとこ五合目目前でバスの時間を思い出し、あと30分しかねー
これを逃すと3時間待たなきゃならん
必死のパッチで歩いて何とか出発15分前に到着。
着替えはもうないのにレインウェアの中はびっしょり。レインウェア脱がなきゃバス乗れないでしょ?仕方ないから富士山Tシャツ購入
濡れてると着替えにくい、トイレにも行きたい、時間なくて焦る、あ〜〜〜っとちょっとしたパニックです
とにかくバスのシートを濡らすと怒られるっと思ってたので必死に着替えましたが、バスもちゃんと対策されてて全シートにビニール袋が掛けてありました。
あ〜、やれやれ。
無事に生きて下山できました
カミナリゴロゴロの2日目でしたが、天気悪いのにけっこう登ってはる人いましたよ。
ツアーで来てはる方はガイドさんの判断で下山されたようで団体さんは頂上の小屋にいはりませんでした。
九合五勺過ぎた頃、上下真っ黄色のレインウェアをお召しのソロで登ってたおばあちゃまは私が後ろから近づくと、
『ばあばはゆっくり登るからお先にどうぞ』
っと可愛い笑顔で言われたのが、しんどい登りの最中にほっこりしました
とにかく2日目は登りも下りも雨降りっぱなしだったので写真も少なくもう雨の日は結構ですぅ
ってか、富士山はもうお腹いっぱい