指揮者 飯森 範親 オフィシャルブログ 「マエストロ、出番ですよ」
おはようございます!


福岡で久々の休日です。


今週は淡路島でのマスタークラスを2日間、


そのあとは明日まで休日です。






    (パンフレットの表紙から拝借!)




昨日は福岡博物館でエリザベート展を観てきました。



僕の大好きな場所、ザルツカンマーグートのバードイシュール、


そしてチェコのモラヴィアなどとも縁があるエリザベートはバイエルン公の血を受け継ぐお姫様。


ちょうどブラームスと同世代でハプスブルク家のフランツヨーゼフに見初められ


波乱万丈の生涯を遂げました。


1898年スイスのジュネーブでイタリア人の無政府主義者に殺されるまでの


61年間は19世紀のヨーロッパの芸術的な繁栄と重なり、この歴史を知らずして


ヨーロッパ音楽はありえない(言い過ぎかな・・・笑)、とも思えるんです(笑)


このあと、息子のフェルディナントがサラエボで暗殺され第1次世界大戦、ハプスブルク家の終焉、


そしてナチスの台頭というように20世紀の混乱の時代が始まるわけです。


6月19日にウィーンの楽友教会創立200年記念で第九を指揮します。


フランツとエリザベートゆかりのチェコ国立モラヴィアフィルの皆さん、


フォルクスオパーの合唱団、ウィーン国立音大の合唱、そして日本からも参加する合唱団、


で、ソリスト陣は著名なソリストとともに、現在ウィーン留学中の小林沙羅さんが歌います。


会場はもちろん、ニューイヤーコンサートでもおなじみムズィークフェラインの大ホールです。


チケットはすでにAusverkauft(完売)!


ウィーン市長さんからも前日のレセプションのご招待を受け、すでに120回以上の第九を指揮しているとは


いえ身の引き締まる思いですね・・・