JR北海道、東日本から人材受け入れ | 「永田町で考える地方のまちづくり 」

JR北海道、東日本から人材受け入れ

 太田国土交通大臣の記者会見が行われ、JR北海道は、東日本から安全管理の担当者など人材受け入れを行うと発表した。まずは、時事の報道を見てみよう。

 JR北海道がレール幅の異常を放置していた問題で、JR東日本はJR北海道に対して安全管理の統括担当者を含む幹部級の人材を送り込む方針を決めた。太田昭宏国土交通相が15日の閣議後記者会見で明らかにした。JR東日本の安全技術をJR北海道に伝えることが狙いで、太田国交相は「安全運行が前進することを期待する」と述べた。
 JR東日本からは、安全対策の統括管理者である鉄道事業本部長の補佐役や、課長クラスを送り込む。派遣された人員はJR北海道に常駐し、JR東日本の現場で培った保線技術や効果的なマニュアルの整備などを指導する。 
 太田国交相は、JR北海道で車両からの発火など、問題が頻発したことを受け、同社に対し、JR東日本からの技術支援受け入れを検討するよう7月に指示、両社間で具体的な内容を協議していた。
 JR北海道をめぐっては、安全管理の実態を本社が把握していないなど経営上の問題も指摘されている。太田国交相は「まだ全体像をどうするか考えていない」と述べ、当面はトラブルの再発防止を優先する考えを示した。
 太田国交相によると、これまで国交省が実施した特別保安監査で、JR北海道の安全推進委員会が機能していなかったことが判明。老朽化した枕木の交換時期も統一されておらず、現場ごとにばらばらだったという。(了=以上時事通信より引用)

 JR北海道の抱える問題は、ハード・ソフト、現場・経営などあらゆる分野に複層的に存在しており、何かひとつのことを行えば、全てが解決するというような生やさしいものではない。しかし、JR北海道は、本道の道民生活、産業、観光など経済活動の全般にわたり、欠くことのできないインフラでもある。この際、膿を出し切って新生JR北海道に生まれ変わり、再び道民の信頼と利用客を獲得して欲しい。