ロシア裏金問題の核心は漁場の特定だ。 | 「永田町で考える地方のまちづくり 」

ロシア裏金問題の核心は漁場の特定だ。

ロシアの排他的経済水域におけるスケトウダラ、サケ、サンマ漁に関して、道内の漁業会社が裏金をブローカーに渡していた事件が発覚しているが、漁獲枠超過の隠蔽にかかわる裏金の授受の経路を明らかにすることもさることながら、この問題の核心は、北方領土周辺海域での操業に関して金銭授受がなかったどうか明らかにすることである。
ロシアの排他的経済水域に北方領土周辺海域は含まれないが、ロシアは歯舞・色丹含めてロシア領と大統領が明言するなど、ロシアの排他的経済水域の範囲については両国に争いがある。端的に言えば、わが国の領海となる北方領土周辺海域での操業を巡って裏金の授受があれば、とんでもない問題に発展するということである。
今のところ、魚種からみて、北方領土周辺海域というよりもさらに北側の海域が想定されるが、北方領土問題が微妙な時期にある以上、万全を期す必要がある。単に漁業会社と水産庁の問題ではないことを指摘しておく。