またまた抱き付き戦略か!?予算提出を巡って野党と事前協議とは…。 | 「永田町で考える地方のまちづくり 」

またまた抱き付き戦略か!?予算提出を巡って野党と事前協議とは…。

憲法上、予算の編成は内閣が行い、国会での審議を受けることになっている。

内閣が提出前の予算に関して与党に協議を持ちかけることはあっても、野党に協議を持ちかけるとは前代未聞である。

国会審議をスムーズに進めたいという思惑があるのだろうが、争点隠しの謗りも免れないだろう。

民主党内では、予算編成に関して政策コンテストを実施するとしている。党内手続きと与野党協議はどちらが優先するのか?さらに国民新党との協議はどう位置付けるのか?

特に財源問題については全く各党の考え方が異なっている。予算編成では財源問題抜きで話し合いはできない。まずは菅総理自身が政策の優先順位を示した上で具体的な財源を示すべきである。鳩山前総理の辞任以降、総理の具体的な政策は消費税を出したり引っ込めたりしたくらいで、パッケージとしての政策は残念ながら語ってはいない。

地方分権に関しても明らかに認識不足の発言が多い。総務大臣には改革派と呼ばれた元鳥取県知事の片山氏を起用したが、専門家である片山氏の意見をコントロールする指導力を菅総理が発揮できるかどうかが問題である。

トップダウンとは言い難い布陣に見えるが…。