日本振興銀行の破綻に思う | 「永田町で考える地方のまちづくり 」

日本振興銀行の破綻に思う

今回の破綻報道を受けて改めて調べたところ、日本振興銀行は道内に7店舗も持ってたんですね。大手都銀並みの店舗網で固定費がかさんだことは容易に想像できます。預金も定期しか扱っていなかったようですし、当初からビジネスモデルに無理があったのではないかと思います。また、業容拡大時期がデフレと重なったのは不幸としか言いようがありません。
今回初めてペイオフが発動されるようですが、混乱なく実施されることを願うものです。金融機関は払い出しがストップすれば一気に信用を失い破綻します(それを回避するのが日銀特融など)。金融機関が最もおそれるのは、風説の流布による取り付け騒ぎの発生です。
日本における中小企業金融の問題点としては、直接金融の小さいことが指摘されていました。直接金融は間接金融にくらべ銀行が抱えるリスクが大きくなりますが、投資銀行に近い銀行も必要ではないでしょうか!日本振興銀行がそうした銀行になりきれなかったのは残念ですが、今後新たな銀行の出現に期待します。