包國嘉介『死刑制度がなくなって、本当に喜ぶのは誰か？』

私は賛成派！

私の所属する公明党では、圧倒的に死刑制度廃止を唱える方が多いです。

まあ、その代りに終身刑を創設すべきであるという条件付きの方も入れてですが・・。

私がそうした中で、死刑制度に賛成するのは、

国家権力はどこまで行っても、国民を幸せにするとは限らないし、

国家権力が間違った裁判で無実の人を殺すこともあるのだと、

国民が常に心の片隅にでも留めておくことの方が大事だと考えるからです。

もちろん、間違った裁判で殺されてしまった国民やその遺族には、

お詫びの言葉すらありません。取り返しのつかない大失敗です。

その大失敗を犯す可能性があることを意識するからこそ、

国民は権力を責任もって監視するようになると思うのです。

そもそも、議会はそうした王権（行政）の行き過ぎのチェックが仕事です。

死刑廃止派と目されていた法相が死刑を執行し、

執行現場にも立ち会ったという件について、あれこれ非難することは可能ですが、

政治家としての心構えは正しいのではないかと思います。

何も考えずに署名することも、何も考えずに署名拒否することも、

思考停止という観点で言えば、全く変わりません。

事態の変化にもつながりません。

死刑囚の処遇という観点からは、私にも勉強不足の点がまだありますし、

ここで意見を述べるほどの考えは持ち合わせていません。

重い課題ですが、裁判員制度が定着するか否かも含めて、

国民の意見が活発に表明されることは大事だと思います。

皆さんは、死刑制度、賛成ですか？反対ですか？

「永田町で考える地方のまちづくり」