安全保障の展望もないまま、基地の移転だけで右往左往、この連立政権のアキレス腱が意識される5月政局 | 「永田町で考える地方のまちづくり 」

安全保障の展望もないまま、基地の移転だけで右往左往、この連立政権のアキレス腱が意識される5月政局

5月末までに決着することを沖縄県民は望んでいるだろうかと、憶測で重大な思いつき発言をしている福島社民党党首。沖縄県民の気持ちを利用しようとしているようにしか聞こえない。グアム移転が一番だと繰り返しているが、それを具現化するための具体的行動は何一つしていない。学生運動の理論家でもあるまいに、与党の党首として、内閣の一員として恥ずかしくないのか!?
辺野古での調整では連立離脱も辞さないなどと揺さぶりも見せるが、そもそも連立を維持するために、社民党として何をしてきたというのか?
そもそもこの内閣は安全保障に関する考え方が一様でないことが指摘されているが、アキレス腱を意識しながらの5月政局になる。
少なくとも世界の趨勢は核無き世界へ向けて大きく動き出している。そうした世界的な大きな動きの中で、唯一の被爆国として何の積極的な関わりもなく(私には少なくともオバマ大統領は鳩山総理を核軍縮のカウンターパートとして見ていないと判断せざるを得ない)、基地問題だけで右往左往することはあまりにも侘びしく思えてなりません。
核無き世界の先には、安定したアジア、基地無き沖縄の構想が可能なはずです。5月政局は沖縄の基地問題だけでなく、世界平和のためにわが国がどのようにイニシアチブを取るべきか、そこの所を明確にしてもらいたい。