医師不足解消に本腰を入れよう | 「永田町で考える地方のまちづくり 」

医師不足解消に本腰を入れよう

医師不足で悩むのはどこの自治体も同様です。
下の記事は、
岡山県に本部を置くAMDAの地域貢献ですが、
こうした取り組みは全国でいろいろな形で広げるべきです。
北海道で言えば・・・
やはり自衛隊つまり、防衛医大との協力が必要です。
自治医大産業医大も、
地域との連携を図る上では重要な病院となりうるでしょう。

さらに、
思い切った提言をするならば、
すべての開業医に月に何回かの拠点病院での当直を義務付け
などの政策が実行できれば、
病院の拠点化は飛躍的に進むと思われます。
医師会がどのような反応を見せるかは疑問ですが・・。


毎日.jpからの引用・・

赤ちゃん550人超--国際貢献大メディカルクリニック (新見・哲多)
 「ひとつ、過疎地にも手を差し伸べてもらえんじゃろか」--。旧哲多町(現新見市)の町長、竹元武士さん(70)の求めで市内唯一の出産施設「国際貢献大学校メディカルクリニック」(同市哲多町)が設立されたのは03年9月。5年間で新しく生まれた命は550人を超えた。
 クリニックは「地域づくりと国際貢献」を掲げ、01年に設置された研修施設「公設国際貢献大学校」(同)の関連施設。年間約130人の出産を扱う。市内はむろん、県境の広島、鳥取からも妊産婦が訪れる。同クリニックで出産した新見市上熊谷の主婦、前本こずえさん(27)は「(産科のある)高梁市までは1時間かかっていたが、30分になり、安心できました」と話す。
 同クリニックの河相淳一郎院長(59)は「『この地域の医療を支える』という意志が原動力です。診察を通じた人間関係も大切にしたい」と強調する。
 校営管理者でAMDA副理事長の的野秀利さん(41)によると、大学校誘致に乗り出した3市2町のうち哲多町の条件が最も厳しかったが「ローカルで不便。AMDAが支援に訪れる地域に一番似ているため選んだ」という。元町長の竹元さんは、「医師集団のAMDA関連の施設ができれば、医師派遣も--という考えがあったのも確か。それでも今、新見に安心して出産できる施設があることは誇り」と胸を張る。
 さらに、隣接する介護老人保健施設も含め、働く人の99%は地元住民だ。医療・福祉サービスの提供と同時に、地元の重要な雇用の場でもある。的野さんは「我々はプログラムを持ち込んだだけですが、地域づくりのモデル事業としては成功。地産地消・自己完結型のへき地医療の実践は、海外支援でのモデルケースに結び付く」と話す。地域医療と国際貢献、根底にある考え方は共通している。