30年以上教育に関わる仕事をしていて
保護者の方のご相談の際に
お子さんにはどのように育って欲しいですか?
と問うと
多くのご家庭で
「ふつうに幸せになってくれれば」
と返ってきます。
で、私はさらに聞きます。
「ふつう」って何を基準に
「ふつう」と考えられているんですか?
と。
そうすると、
ふつうに学校に通って、
ふつうに就職して、
ふつうに家族を持って、、、
と返ってきます。
そうなんです。
質問に対してのこたえがないんです。
で、聞き直します。
では、ふつうに就職したら
年収はいくらくらいの想定ですか?
と。
そうですねぇ、、、
600万円くらいかなぁ、、、
で、私は刺します。
今の平均年収って440万円くらいですよ。
この年収を手取りで得るためには
賞与分も含めてですが、
時給2500円は越えないとなりませんが。
ここに来て、お母さんの顔が引き攣ります。
そうですよね、
あなたは時給1,000円くらいですものね。
この段階で、
親たちは自分の子どもが
どのような社会に放り込まれるかを実感します。
あなたたちが育った頃は、
あなたのご両親たちの世代は、
「複利」の
キャッシュマシーンが機能してたんです。
でも、「福利の神様」はこの30年の間、
万人には微笑んではくれなかったのです。
あなたたちには
ニコリともしていないのです。
このような環境で、
どのように時給2500円をあたり前で
稼ぎ出せる大人に育てるかを考えてみませんか?
頑張ってどうにかなる?
学歴でどうにかなる?
今の日本は9割貧困と言っても良いくらい。
生活には困っていないかもしれないけど、
お金の呪縛に縛られて
雇い主の加護から抜けられない。
投資目線でもサラリーマン天国なところは多い。
でも、
年功序列じゃなくなるし、
ジョブ型労働って多分、
絵に描いた餅になりそうだし、
新卒一括がいつまで続くかを予測しながら
学校選び、進路選びを続ける未来はまだ続きそう。
ぶっちゃけた話、
新卒で大手に入るのと、
新卒で失敗するのでは生涯年収の差がとんでもない。
おそらく
あと15〜20年でそんな世界は壊れるだろうけど、
今さ、そんなこと言ってられないよね。
だからね、
もう一度、考えて欲しいんです。
「ふつう」ってハードルの高さを。
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「いのちを守る週間」
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子育て、人育てに効く書籍
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