ここ最近、娘がよく笑う。
もちろん、今までもよく笑っていたのだけど、最近は、“必要以上に”ぐらい笑う。
で、僕もつられて笑う。


最近の娘の流行は、お絵かき帳を使っての絵本作り。
親バカの要素がそこには多分に含まれているにしても、毎度毎度かなり完成度の高い絵本が出来上がる。
「へぇ~」って、素直に感嘆の声をもらしてしまう。

それでいつも娘の絵本を娘に読み聞かせしてもらうのだけど、昨夜は、困った。
今度は、パパが作れ、と言い出したのだ。
僕は、昔っから、「お話を作る」とか、「~を思い浮かべて絵を描く」とか、そういった類いがかなり苦手なのである。
だがしかし、それはそれ、あれはあれ、「苦手なのである」と5歳児に言ったところで、聞き分けてくれるわけがない。
というわけで、一生懸命に、絵本製作。
「まだか」「まだか」と急かされつつ、なんとか完成。
緊張しながら、発表。
(あらすじ=
サルの団長をはじめとするサーカス団の公演。
宴もたけなわになった頃、団長が玉に乗りながら、こう観客に呼びかける。
「お客様の中で、火の輪くぐりに挑戦したい方はいらっしゃいませんか」
場内は、シーンと静まる。
「チャレンジした方には、素敵なクリスマスプレゼントを差し上げます」
の呼びかけに、勢いでぶたくんが、手を上げる。場内どよめく。
そのお調子者のぶたくん、ガクガク震えながらも、「とべないブタはただのブタだ」と自分を鼓舞し、
火の輪くぐりを成功させる。場内は大盛り上がり。
そして、団長から、素敵なクリスマスプレゼントとして“真珠”のネックレスを貰いました、とさ・・・)

・・・いやぁ、どうかと思ったよ、自分でも(笑)
娘よ、ごめん、と思って読んだよ、そりゃ。

そしたら、もう、ばっかんばっかん、ウケるウケる。
もうカラダ全体で、笑う笑う笑う。
僕も、それにつられて、笑う。
「えへへへ」って、ちょっとハニカミながら。


近くにいて、笑ってくれる人がいるっていうのは、「それだけで楽しくなれる」という魔法みたいなものだなあって、あらためて感じる日々。