娘と一緒にお風呂に入っていると、娘がパパに聞く。

「ねぇ、パパぁ、おおきな古時計って知ってる?」
「うん、しってるよ。(きっと、娘は幼稚園で歌ったのだろう)
じゃ、パパが歌ってみるね、~♪」

お風呂で気持ちよく体も温まり、すこしのお酒の酔いも手伝って、
エコーのきくお風呂場で、大きなのっぽの古時計を熱唱するパパ。

気持ちよく歌いきったパパに、また娘、

「ねぇ、パパぁ、なんで、時計はうごかなくなっちゃったの?・・・」

その娘の質問に、自分の歌にすっかり酔ってしまったのも手伝い、涙ぐむパパ。

「・・・それはねぇ、なんでだろう、こう、なんていうのかなぁ・・・こう、一所懸命に、役目を果たしたというか・・・・・・」
一生懸命それらしい答えを見つけてなんとか答えるパパ。

そんな涙ぐましいパパに向かって、娘がひと言。

「ちがうよ、パパ、電池交換してないだけ!」


娘さん、なんていうか、こう、現実的なのね・・