東野圭吾の比較的新しい本。
登場人物は前作から引き続いている。
シリーズ化するつもりなのか。
なぞ解きというか種明かしは、結構こじつけな感じがする。
マジシャンという設定なので、いろいろと無理がきく。
一般の人でそれはおかしいのではと思う場面も多々ある。映像化を視野に入れた作品なのかなとか、物語意外の部分で考えてしまう。
短編・中編併せて6本の作品集だ。
ほとんどが男女間の話にまつわるところからの問題解決についてだ。
作者が一番話題にしたかったのは、子供臓器提供の話かと思われる。
知らなかったけど日本にも法律があるらしい。
親族しかダメとか知的障害者からは控えようとか。
そして対応できる医師も少ない。そりゃ国内であまり実施されていなければ数が増えるわけはない。
社会性ミステリーはすごく好き。自分にあまり関係なくても、関心を持つきっかけになる。そういう意味で問題提起できる作家ってすごい。