布を探しに日暮里へ行きました。
次に向かった先は
この日の目的は布探しでしたが
マップを見て なんかピンっときて。
お邪魔したいなと思ったのです。
お店に入ると、2人の女性が迎えてくれました。
ここでもまた あれやこれや沢山イメージを伝え、
お2人の困惑をひしひしと感じながらも…笑
それでも懸命に伝えてみました。
それは、こんな感じ?それともこんな感じ?
そうじゃないとしたら……こういう生地はどう?
わたしのわがままを、しかと受け止めてくださったお店の方。
一枚のズボンを持ってきてくれました。
おおおおお!
この生地、素敵!
これは、大通りの先にある安田商店っていうお店で売っている布で、しかもそのお店のオリジナルだから定番で扱っているはずですよ。
なんと……!
定番で売ってるって嬉しい……!
そうなのです。
この辺りのお店は 破格で売っている分、現品限りってことが多いのです。
急遽同じ布を買い足したくなった時に ものすごく困るのです。
だから、いつも必要な分より結構多めに買って、
そうして大抵は やっぱり余って、
その余った布が、別の機会で役に立ったり立たなかったり、タンスや押し入れの肥やしになったり誰かに譲ったり大掃除で渋々捨てたり。。。
そんなわけで “必要な時に” “必要な分だけ買える” って、とても嬉しいのです。
ちなみに、型紙はあるの?
型紙がないとしても実物があるなら、上はこういう風にして…下はこういう風に…
と、宙に指で描きながら、やり方を教えてくださり。
ズボンのお尻の部分が突っ張って履きにくくて…と言ったら、
それはね、股ぐりの部分が浅いからよ。それならこのズボンを元に作ったらどうかしら!良かったら一度履いてみるといいですよ。履けばすぐわかるから。
と、さっきとは別のズボンを出して来てくれて。
試着させてもらったら
まさにドンピシャ。
こ……これーーー!
めちゃくちゃ履きやすーい!
直線的なシルエットのズボンはどうしても陥りやすいそうで。
その悩みをしっかりカバーして作られているので、かがんでも腰が出ないし、全然突っ張らないし、履き心地が抜群に良いんですって。
欲しい!
この型紙ください!
すると わたしが買ったその型紙の裏にペンで、
こういう風に二つ同じのを作って、こっちをこうして、こっちをこういう風にして…
と、後でわたしが迷子にならないよう書き出してくださって。
途中から常連さんと思われるお客さんも1人加わっていて、
へえ〜!そこをそう縫うの〜?わたしも知らなかったわ〜!今初めて知った!
え〜〜〜嘘でしょう?やだ〜!
なんて、4人でケラケラ笑って。
ここをこう縫うでしょう?そうしたら更に、この部分をこう縫うと良いですよ。そうすると丈夫になるから!あと、これはこうして…ここはこうして……
はい完成!
これでもう出来た!
良かったわね!
と、カラッと笑ってわたしに型紙をくれました。
なんだろう この達成感。
出来る気しかしない無敵感。笑
本当に自分で形にできるのか不安で、
でもそれを誤魔化すかのように布探しに気を向けて、
布さえ手に入れれば、なんとかかんとか向き合うだろう 向き合うしかないだろう、
と、何かをくくって、
既成事実と言いますか…
探してしまえ、行ってしまえ、買ってしまえ、と。
そうして 本当に作れるのか は後回しにして進んで…
同時にものすごく途方にも暮れていて。
だから、わたしが言葉に出来ていなかった、でも求めていた、そんなものまでいただけたような。
出来そうな気がしてきたーーー!
ゴールへの地図もらった感じーーー!
更に、あの布を売っているという安田商店さんのお店の位置を、
わたしが握りしめていた繊維街マップに書き込んでくださり。
布への地図ももらったーーー!
いってらっしゃい!の声に送り出してもらい、
意気揚々とお店を出たのでした。
行く道すがら
そうか。たしかに、自分が普段着ている服はそうなってるや。
普段見たり、聞いたり、触れたりしていて その感触は知っているのに、
それがどうしてそうなっているのか、仕組みを知らないことって、多い。
これ、チコちゃんに叱られるやつ。笑
芝居をしていても、ヨガをしていても、何をしてる時にも度々思う。
仕組みを知らないのは、もったいないなぁって。
仕組みを知っていたら、いろんなことに応用できる。
だからなるべく根本を知りたいし、
質の良いものを得たいなぁと思うし、
本物に出会いたい、と思う。
あの店員さん、カッチョ良かったなぁ。。。
つづく。



