タイミング



チャンス




タイミングは見計らうものでなく


チャンスはつかみにいくものではない



それが、

少し先の走れば届くような

少し遠い場所にあるのなら、

それらは、ただの風景や造形物のようなもの。



チャンスかもしれないと慌てるな。


目の前の物事にタイミングを合わせようと

生き急ぐな。


今いるこの場所は自分の場所じゃないんだ…と、

少し先のタイミングやチャンスを、

走って取りに行かなくていい


ただの風景や造形物だと捉えて


今、ここにいるだけ。


動かなくていい。





今が不安だったり

苦しいと思うほどに、


手を伸ばせば届きそうな、

少し走れば間に合いそうな、

それをつかみにいきたくなる


運命かもしれない…

チャンスかもしれない…

タイミングかもしれない…と思う。





大丈夫



一瞬の心の揺さぶりさえ我慢さえすれば、


目の前を通り過ぎる一台の車のように

一瞬で過ぎ去っていき、


また今ここの日常の連続だ。



もしも、

チャンスかもしれない

タイミングかもしれない

と思ったその物事を体験する時がくるなら


移動しなくてもいい今ここに、

自分の目の前に

その一台の車が止まって

扉を開けて待っているだろう


その時あなたは

せかされることなく、急ぐことなく、

走って追いかけることもなく、

その車に日常のように、

乗ろうとも思わず、

自然と乗り込むだろう。




大好きな人が目の前を通り過ぎようと、

あなたが歩くペースを早めて

呼び止めなくていい。


その人は次の角で忘れ物を思い出して、

こちらに向かって歩いてくるかも知れない。




大嫌いな人に会わないようにと、

あなたが隠れなくていい。

心地悪いままここに居よう。


その人は

あなたに何か言ってくるかもしれない

ただそれでいい

あなたが歩く道に自然とその人が現れたのなら

これもあなたの自然な人生の一部だ


その時は、

その人をよく観察しよう。

あなたの道の舗装工事が必要なの時なのか、

その人が道路標識の役割なのか。



自分の歩みのペースをやめるな


欲しかった感情や物や人間関係が

手に入らなかったからと…


泣くな

悲しむな

怒るな

あがくな

もがくな

焦るな


重たい未練をすてよう


未練をすてたら

あなたの自然な位置に着地する


悲しむこと

泣くこと

怒ること

焦ること

あがくこと

もがくこと


これらをやめた時


心が軽くなったら

自分の位置に戻れた証拠


ここが私の場所だったと

自分のペースを取り戻す


すると、

あなたは自然体で存在している


そしてその先にいつか、

その全てが自分に必要だったと、

その全ての物事や人に感謝する日がくるだろう。




いつも同じペースで、同じ感覚で、

今この場所で全てのものに触れていく意識。



この場所から動かなくていい…

このことが腑に落ちれば、


目の前に起こること全てを信頼し、


慌てることなく、


安心してこの空間に身を委ねて

存在することができるだろう。




最後に



あなたのペースとは、



あなたの自然な呼吸のペースであると思う。