Gです。
冬の寒さが過ぎ、3月も半ばになると暖かさを感じます。
この冬は何回か体調を崩してしまいました。
(その1)
脈浮緊、無汗、悪寒、関節痛から麻黄湯
→軽度の発汗、少し楽になる
→翌日も寒気は残存
→麻黄湯でしっかり発汗
→口が苦い、関節痛が少し残存
→柴胡桂枝湯→症状消失
(その2)
寒さと倦怠感を感じる→鼻閉、意外と脈が弱い
→麻黄附子細辛湯→30分ほどで楽になる
(その1)と(その2)の間はほんの2週間ほどでしたが、どちらも現代医学的には感冒です。漢方では全く治療法が異なってくるところが面白いですね。よく効いたと思います。
また、急性期は症状の改善を短時間で実感できるので治療の実感があります。
よく考えてみると、自分で麻黄附子細辛湯を飲む機会が増えました。
(仕事で疲弊しているわけではありません。運動不足や不摂生の影響でしょうか。)
以上のように、冬場は色々ありましたが、春は春の問題があります。
今年は花粉がひどいですね。
例年よりも花粉症の症状が強い患者さんが多い印象です。
私も目や鼻に症状が出ています。例年は軽い症状のみなのですが、今年はひどいです。
小青竜湯やその加減方の苓甘姜味辛夏仁湯の出番ですね。
やはりこれも湯に溶いて服用した方が即効性が実感できますね。
自分で試して効果が実感できた治療方法は経験値が高いと思います。
著名な先生方の症例集のなかに出てくる自験例の記載は気持ちがこもっていて一段と面白いですよね。
飯塚病院は漢方薬に親しむにはとても良い環境にあります。
これからも自分(や家族)の不調の際は積極的に漢方薬を使用したいと思います。