嘔吐下痢症に対する漢方③ | 飯塚病院 漢方診療科のブログ

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明けましておめでとうございます

2013年もよろしくお願いいたします


新年第一回目ですが、嘔吐下痢症の続きです。



前回までは陽証の下痢についてでした、今回は陰証の下痢についてです。



陰証の下痢を見分けるポイントは、


①臭いがあまりない

②冷えがある

③水様性の下痢、あるいは、食べた物が消化されずにそのまま排出されるような下痢(清穀下痢)

④高熱は出ない

です。


陰証の下痢は、「冷え」があることが特徴です

なので、

「冷えると悪化する、温めると良くなる」

という下痢は、陰証の下痢の可能性が高いです。



このような陰証の下痢に使われる方剤には、

大建中湯(だいけんちゅうとう)

人参湯(にんじんとう)

真武湯(しんぶとう)

などがあります。

それぞれの特徴は次回ご説明します