
今日は、なでしこジャパンの決勝戦ですね~

頑張って起きて応援する方も多いでしょうか・・・

さて、なでしこジャパンの名前の由来となっている「やまとなでしこ」とは
日本女性の清楚な美しさをほめていう語です。
今回はその逆の意味となっている言葉の語源についてのお話です

それは先日のこと。
とあるラーメン屋さんで、20代と思われる男性3人組が・・・
「○○○って、ほんと、トリカブトの根っこだよな!」
「ほんとだな(笑)お前、その言い方いいな、使っていこう」
「どうするんだよ、本人が調べて気づいたら(汗)」
というような会話をしていました。
これには思わずアンテナがピーンと

どういうことかというと・・・
猛毒で有名なトリカブトの根っこは附子(ブシ)といって、
漢方で使う生薬なのです。
これが附子

きれいな花ですね


そして、これには「ブス」という読み方もあり、
いわゆる「ブス」の語源となったという説があるのです。
トリカブトの毒はアコニチン系アルカロイドであり、神経に作用します

トリカブトの毒(=ブス)で神経が麻痺して無表情になった顔に例えて
不細工な顔をブスと言うようになったという説です

どうしてこの男性たちがこんなことを知っていたのかが気になりますが・・・

山菜と間違えて食べる事件があったり、保険金殺人に使われたりと、
なにかと物騒な話題で登場するトリカブトですが、
漢方として使うときは、きちんと加工して減毒されており、
さらに専門知識を持った漢方医が処方するので、問題ありません

痛みや冷えを取る効能があり、我が飯塚病院では多用しております

まさに、毒をもって毒を制す、です

それにしても・・・無表情がブスの語源ならば、
せめて、毎日表情豊かに暮らしたいものですね
