以前、投稿しましたが、今年(令和6年)2月10日(旧暦正月元日)

「信濃国 飯嶋氏の研究」という本を上梓しました。

 

構成は次のとおりです。

はじめに

第一章 武士とは何か

 第一節 武士の発生

  第一項 職業の世襲

  第二項 土地の支配

  第三項 武力の保持

 第二節 武士の存在

  第一項 武士の自覚

  第二項 武士の評価

  第三項 武士による統治

 第三節 武士の変遷

  第一項 発生期

  第二項 発展・成長期

  第三項 消滅期

第二章 飯嶋氏に関する考察

 第一節 飯嶋氏の家系

  第一項 飯嶋氏の系図

  第二項 飯嶋氏の名字

  第三項 飯嶋氏の家紋

 第二節 飯嶋城の考察

  第一項 飯嶋城の築城

  第二項 飯嶋城の変遷

  第三項 飯嶋氏の戦術・戦史

 第二節 西岸寺の考察

  第一項 西岸寺の建立

  第二項 西岸寺の変遷

  第三項 飯嶋氏の信仰

おわりに

 

内容としては、平安時代末期(十一世紀から十二世紀頃)から現在まで

信濃国(現長野県上伊那郡飯島町)に存在した飯嶋氏に関して、私が

約36年間かけて、調査・研究した成果をまとめたものです。

 

文章の流れとしては、一般論から個別論へという体裁をとり、例えば、

「飯嶋氏」は武士として発生したものですから、「武士とは何か」について

私なりに、考古学的成果・歴史学的成果をもとに、要件を抽出し、「武士」

としての成立要件を確立します。この際、反対説にも言及し、反対説の批判、

自説の根拠の提示、自説の言及・定立という論述のしかたをしております。

 

一番重要なのは、はじめにで言及しておりますが、歴史は一般に勝者の歴史

であり、敗者の歴史は残りずらい事を述べ、その不公平とアンバランスを指摘

するとともに、例え、第一級の歴史史料といえど、著者等筆者の主観をはなれ

純粋に客観的史料などありえないという考え方をベースにしております。また、

「不立文字 教化別伝 直指人心 見性成仏」ほんらい心理は概念で規定する

のは困難であり、本当の事は、自分自身で経験したものでなければわからない

という思い(私なりの考え方)もつづっております。

 

興味のある方は、是非、参照してみてください。また、この程度の製本であれば

同種・同様の物は、比較的容易に作成可能です。平成22年12月の最高裁

判例によって、「観賞用系図」は行政書士業務ではない事が確定しておりますが

一般業務として請け負う事は可能です。私の場合、作成だけでしたら納本・配布

を可能にするため10冊程度で、約3万円(印刷会社への代金が2万2千円ほど

かかるため)で、製本化可能と見積もっております。ただし、これは千葉県松戸市

付近在住の方の場合で、遠方のかた、松戸市でも田舎が遠方のかた等は、

別途実費が必要になります。あまり希望される方はおられないかもしれませんが

知識を製本等の現物化するのと、しないのとでは、たいへん大きな差になると

考えられます。相談だけでしたら無料ですから、興味があれば遠慮なくご相談

ください。誠意をもって対応させていただきます。