先祖の調査、系図の作成は、先祖供養、自己探求、子孫への遺言等になると考えていま

す。お盆休みの方も多い時期ではないかと思います。この機会にこそ、自分のご先祖様への

思いを強くする時期ではないかと考えています。先の大戦終了から今年で76年です。戦後

76年という言い方も少し変な感じがしてきますが、皆さんはどうでしょうか。個人個人の思い

はともかく、戦前・戦中のさまざまな人々の思いについて、私はいろいろ想像してしまうので

す。よほど好戦的な人でもないかぎり、好んで戦争を継続したかったという人はまれではない

かと思うのです。国全体の傾向の中で、流れの中で、戦争中を生き、あるいは死に、あるいは

生き残った。そんなところではないでしょうか。少し私見を述べると、一部の人を除けば、先の

大戦は途中から目的意識が不明確になって、戦うために戦うという、何ともとらえようのない

大儀無き戦争になっていってしまったような気がするのです。戦没者の方々の無念を思えば

軽率な事は勿論言えないのですが、失われた命、残念な限りです。よく八紘一宇とか、東洋

平和とか、大東亜共栄圏とか、いろいろ大儀があったようにも思えます。しかし、注意して考え

てみると、理念的に正当のように思えても、具体的な現実化方法ないし手段が適切でなかっ

たり、そもそも実現が困難であったりするわけです。一国の存亡はもちろん国民一人一人の

生死もその中で決まってしまったわけです。お盆の時期、大切にしたいですね。