先祖の調査、系図の作成は、先祖供養、自己探求、子孫への遺言等になると考えていま

す。私も、若い頃、自分自身の先祖の足跡をたどって旅をしていたものです。歴史の勉強にも

なりました。特に、興味深いものの一つとして、平安時代頃のお墓の建立傾向は面白いもの

がありました。なかなか教科書等には書いてない事ですし、私自身の私見でもありますが、こ

の点、投稿いたします。実は、当時の人々は生前のその人(つまり、亡くなったその人)が生

活していた場所に死後もとどまると考えていたふしがあるのです。だから、生前の邸宅の跡に

お墓を建立するのですね。勿論、全ての人々がそんな事をしていたわけではありません。又、

ある程度の上級者(経済的に余裕のある人々)の話ではありますが、必ずしも最上級者という

わけではありません(∵御陵などは生前の邸宅跡ではないから)。それでも傾向的なものは、

確かに感じました。少し時代がくだると今度は墳墓を塚のようにする傾向があります。一見、

古墳のように見えますが、平安時代末期のお墓です。このように、日本の埋葬思想も時代の

流れのなかで、いろいろ変遷してきた事がわかるのです。これも私がそのような調査をしたか

らこそわかるのであり、単に、歴史の教科書等で勉強しただけでは感じ取る事はできなかった

ものと思います。ただし、この投稿で述べた事は、あくまで私自身の私見であり、権威のある

どこかの先生から、そのような考え方(説)も存在していると聞いた事などはありません。