先祖の調査、系図の作成は、先祖供養、自己探求、子孫への遺言等になると考えていま

す。以前投稿しましたとおり、誰にでも先祖はいるし、逆に、先祖のいない人など一人もいな

いわけですから、先祖の調査が出来ない人もまた一人もいない事になるわけです。もちろん、

調査しやすい場合と、そうでない場合はもちろんあるわけですが、全く出来ない場合はないと

いう事です。例えば、両親が不明な方の場合がもっとも困難な場合になるでしょう。それから、

震災・戦災等で調査史料が失われている場合が次に困難な場合といえるでしょう。しかし、そ

れでも全く出来ないというわけではないと考えています。ようは本人の覚悟の強さが探求を可

能にするものだと思います。可能な限りの調査努力は決して無駄になる事はありません。何ら

かの糸口だけでも、全くやらないで最初から諦めてしまうのとは大違いです。調査の努力は、

きっと先祖にも通じます。それは、自分の方から調査しているようでも、先祖の方からの接近

も感じられる事になるでしょう。そこまでいければ、もうそれだけでも先祖供養と言えると思い

ます。自己探求にするためには、もう少し具体的に先祖の実在が判明しないと難しいかもしれ

ません。先祖の実在を実感視しながら、自分自身を見つめ直す事によって、自己探求が深ま

るという事です。この事を否定する方もいるかもしれませんが、学問的手法としても、比較する

対象を増やす事が出来るのは明らかであり、有益である事は間違いないと思います。