文学研究に限らず、研究とは幅広い

視野を持つからこそ深い研究ができる

ものだと思います。

 

映画を観る事を馬鹿にする大学院生が

いましたが、私には意味が分かりません。

 

私の専門分野はアメリカ文学や

シェイクスピアですが、

関係のないと思われる演劇や映画、

音楽、テレビなどから思わぬヒントが

得られるというのはよくあります。

 

文学研究とは決して書物の中に

埋もれて行うものではないし、

結局人間の活動すべてが研究の材料に

なりうるものなのです。

 

旅なども研究に意味を与えるものだと

言っていいでしょう。

 

残念ながら研究をすることを目指している人

あるいは現に研究に近い事をやっている人には

単に偏屈な頑固者、そして研究を

しているのだから、働かなくても良い

等と馬鹿げた事まで言い出す人が多くいます。

 

そういう人たちは研究そのものも

全く大したものではないし、

ほとんど幼稚なものという場合が

ほとんどなのです。

 

文学研究に限らず、

研究をする人間には全人格的態度が

求められると強く思っています。

 

文学ディレッタント  飯島 昭典