精進料理について思うことを書いてみます。

 

仏教の教えでは殺生を禁じていることから、

肉や魚などは、お坊さんは食べない、

それゆえ大豆などの野菜料理が発達して

精進料理になった、と言われています。

 

しかし、実際はどうなのでしょうか?

 

人間の健康維持に動物性たんぱく質を

とらないというのはあり得ません。

 

お坊さんは一週間に一度ぐらい功徳(くどく)といって、

本来は禁じられていた肉や魚、酒、甘いお菓子などを食べて、

健康を維持していたのです。

 

野菜だけではもちろん、健康を害しますし、奇形の体になったり、

目が見えなくなったり、正常な状態に

体を保つことはできません。

 

本音と建前ではありませんが、物事には二面性がある、

というのがわかるのではないでしょうか?

 

功徳は修行の一部であり、十分な栄養をとっていたから、

お坊さんは長生きだったのです。

 

文学ディレッタント  飯島 昭典