今日は20㎞ほどウォーキングでもしようと思っていたのですが、

天気予報が雨でしたので、中止していました。

でもこの天気なら十分に行けましたね。残念!

 

さて今日の「文学の窓」は尾崎 左永子の短歌を取り上げます。

 

 

いざさらば炎のごとく生きんかな誰がためにあらずひとりわがため

                                         ―尾崎 左永子

 

いざさらば ほのおのごとく いきんかな たがためにあらず ひとりわがため

 

 

恋人との別れであろうか?それとも死別であろうか?

いずれにせよ、「炎」の言葉に表わされるように強い意志が感じられる。

「炎」は情熱とも置き換えられるであろう。

 

別れによって、自分の人生を意識した作者は、

プラスの方向へ転じた、と言うことができる。

いままでは連れ添った人間のための人生だったのだろう。

自分の人生を生きよう、と決意した瞬間である。

自我の確立とも言えるであろう。

 

女性の人生は男性に左右されることも多く、

この作者もまさにその典型であったことが予想される。

女性の自我の確立を強い言葉で表現しているのは、

それだけ決意が固いのだろう。

 

あるいは、それまでの人のための人生が

あまりにも抑圧的だったのだろうか・・・

 

文学ディレッタント  飯島 昭典