気温が下がり、空気が乾燥してくる秋冬は、肌の乾燥が気になりますよね。「そんなときこそお風呂の出番」と話すのは、美容とエイジングケアのエキスパートである三宅真紀先生(表参道美容皮膚科 原宿本院副院長)。
入浴の時間とどう絡めるかで、肌の乾燥はもちろん、体の肌のなめらかさにも違いが出てくるのだそう。今回はお風呂タイムを有効活用して、美しく健やかな肌を保つ秘訣をうかがいました。
秋の肌磨きは「入浴」から
三宅先生いわく、入浴は「自分磨き」の第一ステップ。暑い夏はシャワーで済ませていた人も、秋からはぜひ入浴を習慣化してほしいと語ります。
「なぜかというと、肌の細胞への栄養は血流から運ばれているから。お風呂でしっかり体を温めると血行が促進され、栄養が行き渡りやすくなるんです。肌の乾燥もよくなりますよ」(三宅先生)
空気が乾燥する秋冬は肌の表面から水分が蒸発しやすく、気温の低下により血行も悪くなるため、ダブルで乾燥が進みがち。それを改善するためにも、毎日のお風呂時間が大切なんですね。
お風呂で乾燥肌が悪化する?
とはいえお風呂は「ただ入ればいい」わけではありません。間違ったお風呂の習慣で、逆に乾燥肌が悪化してしまうこともあるのだそう。注意したいポイントがこちらです。
入浴時に気をつけたいこと6つ
- 入浴剤を使う
さら湯だと浸透圧の関係で皮膚からうるおい成分が逃げてしまう。保湿効果の高い入浴剤を必ず使って。
- 体をゴシゴシ洗わない
よく泡立てた泡だけで体の汚れは十分落ちる。汗をかいたとき、日やけ止めやボディクリームをたっぷり塗ったとき以外は、お湯洗いのみでもOK。
- 熱すぎるお湯は乾燥のもと
お風呂やシャワーの温度は「体温より少し高め」くらいが目安。熱いと皮脂が必要以上に失われるため、42℃を超えないように注意を。
- メイク落としは入浴前に
メイク落としは入浴前、洗顔は入浴後がおすすめ。メイクを落とした状態でお風呂に入ることで、毛穴汚れも落ちやすくなる。
- 洗顔にシャワーを使わない
顔を洗うときはシャワーを使わず手のひらに水をためてすすぐこと。シャワーの水圧は肌への刺激が強く、湯温も高くなりがちで、乾燥肌や肌荒れの原因になる。
- 入浴後は即・保湿!
入浴後はすぐに肌をふき、保湿をする。肌が濡れた状態でボディオイルを塗ってからタオルドライするとしっかり保湿できる。
熱すぎるお湯やゴシゴシ洗いは、肌のバリア機能を壊し乾燥肌の原因になります。顔のスキンケアと同じように、入浴中も「肌への刺激と摩擦を避ける」といううるおい肌の基本を忘れないことが大切です。
入浴中に気をつけたい! “ポツポツ毛穴”を防ぐムダ毛処理のコツ
お風呂での「自分磨き」は楽しい一方、思わぬ肌荒れを発見して落ち込むこともあります。ムダ毛処理が原因で起こる“ポツポツ毛穴”は、とくに気になるトラブルのひとつかもしれません。
「乾燥した肌は傷つきやすく、カミソリによる炎症が起きやすくなります。お風呂時間にムダ毛処理をするときは、保湿力の高い入浴剤を入れたお湯につかり、肌がしっとりと柔らかくなったお風呂上がりがベスト。そのうえでいったん肌の水気を拭き取り、シェービングクリームですべりをよくしてから剃りましょう。逆反りをしないことも大事です」(三宅先生)
肌の乾燥対策は、すべてのケアの基盤になると三宅先生。入浴中はなるべく丁寧に自分の肌に触れ、乾燥肌の予兆がないかチェックしておくことも大切だそう。
「うるおい不足のときはターンオーバーも悪くなっているので、くすみや黒ずみ、ゴワゴワ感がでてきます。くすみは乾燥の一歩手前。保湿ケアを強化して、乾燥肌になる前に食い止めてください」(三宅先生)
三宅真紀(みやけ・まき)先生
表参道美容皮膚科 原宿本院副院長。レーザー治療・エイジングケアのエキスパート。4万例以上の美容皮膚科治療実績を持ち、医師の指導・教育も多数行う。美容・スキンケア全般の豊富な知識から、数多くの有名化粧品開発にも携わる。
乾燥肌のスペシャルケアには医薬品がおすすめ
左からさいきa(第2類医薬品)ローションタイプ、さいきn(第2類医薬品)乳液タイプ
乾燥肌を治すには、とにかくしっかり保湿をしてあげることが大切。いつものケアでは物足りないと感じたときは、医薬品の力を頼ってみるのもいいアイデアです。
乾燥荒れ肌治療薬「さいき」は、素肌に馴染みやく使い心地のよいローションタイプ、ガサガサ肌にもしっとりなめらかな乳液タイプというラインナップ。
配合されたヘパリン類似物質が「血行促進」「保湿・保水」「抗炎症作用」を発揮し、角質層よりさらに奥の「基底層」に働きかけることで、保水力の高い肌へと整えてくれます。
ケアノキュア(第2類医薬品)
ムダ毛処理を繰り返すことで、いつの間にかできてしまった“毛穴が目立つポツポツ肌”も、あきらめなくて大丈夫。第2類医薬品の「ケアノキュア」なら、有効成分が炎症を抑え、肌の新陳代謝を促すことで毛穴にアプローチ。菌の繁殖を抑える殺菌成分も配合されています。
繰り返す乾燥肌や“ポツポツ毛穴”は、自己流のスキンケアではなかなか改善しないもの。そんなときは医薬品による治療という新たな選択肢で、一歩進んだケアをしてみては?
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こんなにいた。「肌の見た目」に悩む人
化粧品だけでは解決できない「肌の見た目のトラブル」も、医薬品の力があればアプローチできる――。「スキンケア医薬品」に込められたメッセージを関係者が語ります。
トラブルが起きるメカニズムを知り、根気よくケアを続ければ、肌はきっと応えてくれます。入浴時間とスキンケア医薬品を活用すれば、毎日の「自分磨き」で少しずつ肌が変わっていくことを実感できるはず。気になる悩みをあきらめず、乾燥知らずのなめらかな素肌を手に入れてください。