MS-14A(改) ゲルググ(地上用試験2号機) | 宇宙世紀兵器回想録UC0001~0084

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宇宙世紀130年に一年戦争終結50周年を記念して出版された、ウォルター・E・ベルンシュタイン著「宇宙世紀兵器回想録」の一部を抜粋したものです。
※プラモデル製作のサポート、マイナーな機体の情報存続を目的としています。




諸元
型式番号MS-14A(改)
英語名GELGOOG Ground test type Unit 2
所属ジオン公国軍
開発不明
生産不明
生産形態試作機
開発年U.C.0079
退役年U.C.0080?
全長19.6m?
頭頂高19.2m?/21m?
本体重量42.1t?
全備重量73.3t?/102t?
装甲材質超硬スチール合金?
原動機不明
出力1.440kW?
推力24,500kg×2?、
2,500kg×5?
総推力:61,500kg?
センサー有効範囲6,300m?
最高速度180km/h?/99km/h?
武装不明
乗員数1名
搭乗者ジオン公国軍兵士?
登場作品モビルスーツ全集6 MS-14ゲルググ&ジオン特殊機BOOK
参考作品モビルスーツ全集6 MS-14ゲルググ&ジオン特殊機BOOK


解説

 

 この、MS-14A(改)はゲルググ地上型配備計画の初期段階として制作された機体で、フレームや装備面の重力下仕様換装が施されていた。性能確認や改修点の洗い出しをする地上試験が行われていたとされるが、急速な戦局の悪化や統合整備計画等の時流の変化からMS-14の地上配備自体の優先度が下がり、本格生産への移行は見送られた。


 本機はMS-14A(改)の2号機で、試験機の初期型と思われる。外見的には通常のA型と大差無く、この後に砂漠用の専用装備等を装着した本格的な試験機を開発し、生産型へ取り入れる計画であった様だ。


 最終的に地上配備型MS-14の本格生産は見送られてしまったが、MS-14G 陸戦型ゲルググMS-14GD ゲルググGMS-14D デザート・ゲルググ等が各方面に少数配備されると言う形で結実している。


 本機はごく少数の配備に留まった地上型ゲルググを紐解く上で非常に資料的価値の高い機体であるが、戦局の悪化から実戦配備された後、戦闘で実機は失われたものと思われる。


(宇宙世紀兵器回想録 ジオン独立戦争編 ~遅過ぎた傑作機MS-14~ より抜粋)



メタ


 モビルスーツ全集6に登場した機体。同誌オリジナルの機体であり公式の機体ではない。だが、機体の解説や設定が公式にも引けを取らない程しっかりしており、大戦末期配備であるはずのゲルググが地上に結構配備されているなんていう訳の分からない状況である現在では、本機を設定に組み込んで考察した方が理屈がいく。