親孝行 | 福島県須賀川市 ピアノ教室&エレクトーン教室&英語ピアノ教室 ひまわり音楽教室

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ピアノ教室を始めて37年、現在は講師5人の教室です。基礎を楽しくしっかり身につけて、やがて校歌や合唱の伴奏で活躍する子がたくさん育っています。ピアノで自信がつくと何事にも積極的になり、その後の人生がどんどんいい方に変わって行きますよ!


須賀川のピアノ&エレクトーン教室、さとう音楽教室です(^-^)/


もう14年になる、お葬儀場での生演奏のお仕事。


産まれて1ヶ月の赤ちゃんから、108才の方のお葬儀の現場で弾いてきて


数え切れないドラマ、人間模様を見て来ました。


故人はほとんどが高齢者ですが、たまに若い方も


また、亡くなる原因は断トツで「ガン」これは群を抜いています。


そして、たまにというより、割とよくある「自ら命を絶つ」ということ


とてもブログに書けないような亡くなり方もたくさんあります。


泣き虫の私は14年経った今も、弾きながらしょっちゅう泣いていて


スタッフから「泣き女」と言われます(笑)つい先日も


96才のおばあちゃんのお葬儀。65才の息子さんが喪主で、


挨拶の中で「母は認知症が進み、一切の事が覚えていられなくなった。たった今の事も忘れてしまう。もちろん私の事も。本当に、一切の事をです」


そんなお母さんを春先、車に乗せて、桜のきれいな◯◯小学校へ連れて行き、


満開の桜を見せた。きれいだね…ととっても喜んでくれたブーケ2


3日後、一切何も覚えてないはずの母が「◯◯小学校の桜、きれいだったねぇ」とポツリと


えっ?と、我が耳を疑った。


ありがとうね◯◯(息子さんの名前)連れてってくれて。


涙がこぼれました…


桜を観たのがよっぽど嬉しくて記憶に残ったんだな…と思った。


でも、母が逝き、その安らかな顔を見ていたら、突然こう思えた。


あの時母は、桜を観たのが嬉しかったんじゃない


こんな出来の悪い長男でも、俺に連れて行ってもらった、その事が嬉しかったんだな…と。


60をとうに過ぎた息子でも、母にとっては子供なんですね。


最後に親孝行の真似事ができて良かった…


涙で詰まり詰まり、こらえながら話す喪主様


BGMを弾く私は、涙ポタポタ、鼻水ズビズビ


司会のKさんも、マイクを持ち話す声がゆがみ、震えていますカラオケ


親孝行したい時に親はない…とよく言いますが…


喪主様の言葉を聞いて、 改めてその言葉が胸に落ちました


葬儀の現場は色々な事があります。


ノンフィクション、筋書きのないドラマです。


次回に続く…