出会いはほとんどの場合「笑顔」で始まる事が多い…(まれにそうでない場合もあるとは思いますが)
逆に「別れ」はその響きからして、悲しくて辛い事が多いですよね。
私達ピアノ教師にとって、生徒さんとの別れはどんな時も辛いんですが…

Aちゃんとのお別れは特に切なかった

初めての発表会の時、緊張のあまり吐き気で顔面蒼白だったこと。
いっぱい練習したのに、私の前ではいつものように上手く弾けなくて、悔しくて大粒の涙どころか、嗚咽が止まらなかったこと。
合唱の伴奏で、最優秀伴奏者賞を二度ももらったこと。
ステージ上で弾いていて「楽しくて終わりたくない、まだまだ弾いていたい」と思ったこと。
数え切れない思い出がありました。
高3でピアノを辞めるまで部活と両立し、こんな私について来てくれました。
お別れは涙涙…

本人はもちろん、私もお母様も、みんなが涙涙…
あれから40年…
…だったら面白いな(笑)
二年経ち、社会人になったAちゃんに今日再会しました

すっかりきれいなオネエサンになり、東京の生活にも慣れたようで、話は尽きませんでした。
今、ピアノを弾く機会はなかなかないけれど、勤務している病院に併設された、高齢者施設のクリスマス会で弾く事になりそうとのこと。
よぉ~し、ガンガン弾いちゃえ~

最優秀伴奏者賞を頂いたその腕で、お年寄りを笑顔にしてあげましょう、ええ、ええ。
Aちゃん、あなたのその笑顔、その素直さ天真爛漫さで元気をもらえてる人が、周りにたくさん居るはず。
そして、誰にでもできる訳ではない「ピアノを弾くこと」ができる。喜んでくれる人がいる。
だから人前でどんどん弾くといい。それによって、更に周りに笑顔が広がるから。
先生も元気をもらったよ

明日からも元気に生きて行こう

出会いがあれば別れもあり、でも…
ピアノを辞めてなお、こうして再会できる縁の深さ、有り難さをしみじみとかみしめた一日でした
