2020年4月半ば頃から、料理を習い始めました。
自分にとっても強い閉塞感があったあの頃。
とりあえず何かを作ってみたいというような妙な気持ちに
なったものです。

その前は、料理がとにかく苦手でした。
苦手な状況が何年もずっと続いていて、
とはいえどうにかしたいという気持ちもあったのです。
心も体もまるっきり動けなくなっていた昨年4月、
何となくの気持ちで習い始めました。

真夏の台所がどれだけ暑くてしんどいかというのは、
前から分かっていました。
だから、恐らく夏まで続けられないだろうなあと
感じつつも、何となく始めてみました。



すると、夏を乗り切り、秋も、冬も、そして再びの春も、
驚くほど長く台所で動き続けました。
もちろんひとりで作っているわけではありません。
詳しく教わりながら、慎重に進めています。
できない日も当然あるし、たくさんのおかずのうち
一つだけを作るという日もあります。
包丁で手を切ることもあるし、
やけどしそうになることも多々あります。
しかし、続けられています。
それは、自分でも驚くような変化でした。



毎日とか全品目というような無理は決してしない。
楽しみながら作っていく。
自分がやりたいと思う範囲で、ゆるゆると続けていく。

例えば虹ヶ咲のライブを観る日は、夕方は徹底的にライブを楽しんで、
昼食は作るという感じ。
頼れるときはちゃんと頼る。
その分、自分が貢献できることはやる、と。
ネットでの接種予約はまさにそれでした。

今月の「接種予約代行」は思ったより疲れました。
この予約を高齢者自身が行うのは確かに大変でしょう。
かつて苦労した、Kalafinaのチケット一般先着販売を強く思い起こしました。
もっとも、そういうことを経験していたからこそ、
そう悪くない日程で予約が無事に取れたとも思います。
散々曲がりくねった道を進んでいると、
どこで何が役に立つかはなかなかわからないものです。



また、料理を繰り返していくと、全く違うように思える料理でも、
「この動作の次はこうする」
というような、何となくの流れが見えてきます。
具体的には、人参の下準備、だしの取り方、ほうれん草のゆで方、等々。
和洋中を問わず、共通する動作はかなりたくさんありました。
手にけがを負いつつも、包丁の使い方は少し慣れてきた感じもします。


そうして自分で無理のない範囲で料理を続けていくことで
少しずつでも達成感を自ら生み出し、心と体を自分で癒していく。
そして、作ったものをおいしく食べる。
「何かを作る」ということの、重要性を強く実感した一年ちょっとでした。




そんな感じで、教わりつつも基本的に「自分の手で作った料理」
といえるものを、一年ちょっと撮り続けてきました。
これまでは自分で保管しておくだけでしたが、
少しずつ公開していければと思っています。



フレンチトーストの作り方

1.食パンを切って、一枚を四分割したものをたくさん用意する。
2.大きなボウルに卵を3個割り入れて、白身を切るようにしてよくかき混ぜる。同じぐらいの量の牛乳を入れて、混ぜる。
3.そこが平らで大きなステンレス容器に、2.を少し注ぐ。1.の半分ぐらいをそこに入れて、浸す。ひっくり返して裏も浸す。
4.残った1.も同様にして、2.の全量を使い切って浸す。数分そのままにして、パンの中に浸透させる。
5.大きなフライパンにバターを三切れ入れ、加熱。バターがフライパンの全体に行き渡ったら、ひたひたになったパン切れを入れていく。中火ぐらい。
6.火の加減によって、すぐに「いい焼き色」になるところと、そうでないところの差が激しい。フライパンを動かしたり、パン切れの位置をずらしたりして調整する。
7.うまく焼けてきたパン切れから順次取り出して盛っていく。
8.食卓でマーガリン、マーマレードやハチミツ等を付けて頂く。

写真は三人分です。