小さな機関庫でユウマとエイミーが作業員にボディを磨いてもらっている。

 

ユウマ「明日は凄い日になるぞ!!僕は急行列車をけん引するのは初めてだ!!」

エイミー「あなたはこれまでに急行列車にどの蒸気機関車よりも強いわ。」

ユウマ「僕は本当に緊張するよ。」

エイミー「私もちょっと急行列車の客車になるけど、私もすごく緊張するわ。でも、私はユウのずっとそばにいるから心配はないわ。」

ユウマ「エイミー、キミがいつも僕のそばにいて僕は凄く助かっているんだ。」

ユウマ「僕とずっと一緒にいてくれるって約束してくれるかな。」

エイミー「ええ、約束するわ。」

 

翌日

ユウマとエイミーはナップフォード駅で急行客車を連結して、乗客を乗せる。

 

トーマス「大丈夫かいユウ?」

ユウマ「ちょっと緊張する。」

トーマス「緊張してる?でも、そんなわけないだろ。」

エイミー「だから緊張するってばかげているって言ったのよ。」

ユウマ「ばかげてるだなんて言うなよエイミー。どんな機関車だって初めての列車を引くのは緊張するものだよ。その上これは急行列車だよ。」

トーマス「そんなことないよ。キミが博を助けたときは全然平気だったじゃないか。それに博はかなり落ち込んでいたんだよ。噂をすれば今彼が来たよ。」

博「フン!そいつは俺の仕事なのに、なんで、お前が牽引するんだよ。ユウ。」

ユウマ「キミは一体何をいってるんだ!」

ユウマ「とにかく、もう行かなきゃ!」

 

駅長さんが笛を吹いて、ユウマとエイミーが急行列車をひいて、しゅっぱつした。博はユウマを見てニヤっと笑った。

 

ユウマ「僕は急行列車を引いた。そして、僕はエイミーと共に乗客を乗せた。エイミーはこの仕事を楽しんでいるようだった。僕たちは心地よく走り続けた。しかし、そこで、とんでもないことが起こった。」

 

一方小さな機関庫の近くでパーシーが貨車をひくところだった。

 

パーシー「じゃあ僕は貨車を引いて行ってくる。」

作業員「石を積んだ貨車はすごく重いからきをつけるんだよ。」

パーシー「僕は全然余裕ですよ。じゃあ、行ってきます。」

 

パーシーはそういうと出発した。そのころナップフォード駅ではトーマスが客車の入れ替えをしていた。

 

トーマス「博、きげんはどうだい?」

博「別に大丈夫さ。ユウはきっとしくじるだろう。」

トーマス「本当かい?どういうこと?」

博「なぜなら俺がそうなるように仕込んだのだよ。夕べポイントレールを変えておいたのさ。そのうちユウはその先の線路へ差し掛かるだろう。そして、何が起こるのか楽しみだよ。」

トーマス「博ダメだよ博!キミはなんてことをしたんだ!」

博「なぜだ。これは面白いことになるぞ。」

トーマス「パーシーが石を積んだ貨車を引いているから急には止まれないよ!このままだとユウがパーシーに衝突してしまう。早く止めに行かなきゃ!!」

 

トーマス、ユウマ達のところへ向かう。一方、ユウマはエイミーとともに急行列車を引いて楽しそうにしていた。

 

エイミー「ユウ、だめよ!これは違う支線よ!」

ユウマ「エイミー何をいってるんだい?そんなわけないだろ?行くぞ!」

 

ユウマは間違った線路に入ってしまう。

 

ユウマ「あれ?なんか様子が変だぞ!?エイミー気をつけろ!」

 

ユウマの前に貨車をひいたパーシーがやってきて衝突しそうになる。

 

ユウマ「まずいぞ!!ブレーキだ!!ブレーキ!!」

 

ユウマは急ブレーキをかけたが今にもパーシーに衝突しそうになった。その時ユウマの目が青く光って車輪から火花が出て線路から外れて、エイミーと急行列車とともに脱線した。衝突はしなかったが、ユウマはとんでもない脱線事故を起こした。トーマスがクレーン車を運んで、ユウマを救助に来た。警察や救助隊が駆け付けた。そのため、乗客たちから声がした。

 

 

乗客「どうなってるんだ?!いったいどういうことだ!」

ユウマ「違うんだ!!パーシーのせいじゃないんだ!!パーシーは悪くないんだ!!」

乗客「じゃあ一体誰がやったんだ?!」

トーマス「博だ!」

ユウマ「なんだって?」

トーマス「彼が急行列車を間違った線路に入れたんだよ。」

ユウマ「そんなことして乗客が死んでしまったらどうするんだ?!博は一体どういうつもりなんだ!!」

パーシー「心配しなくても、トップハムハット卿は全部知ってるから。」

 

 

ティドマス機関庫で博が蒸気機関車たちに怒られて説教されている。蒸気機関車達、汽笛を鳴らす。

 

 

トーマス「博!!お前のせいで、ユウが脱線して乗客まで、死ぬところだったんだぞ!!」

パーシー「そうだ!!そうだ!!お前のせいで、衝突しそうになったんだぞ!!」

蒸気機関車達「博!!お前はユウにひどいことをしたんだぞ!!」

博「違う!!俺はそんなつもりはなかったんだ!!許してくれ!!」

ハット卿「黙れ博!!お前のような奴は私の鉄道の機関車じゃない!!それにお前はユウにとんでもないことをした。だから、お前は別の鉄道に移ってここから去れ!!」

 

博、トップハム・ハット卿に怒られて悲しい顔でショックを受ける。

 

博「みんな、本当にごめん。」

ヘンリー「『ごめんなさい』だと?!!」

トーマス「『ごめんなさい』ですむと思うなよ博!!」

パーシー「出ていけ!!」

ハット卿「博出ていけ!!二度と戻ってくるな!!」

 

博は蒸気機関車達にソドー島から追放されてしまった。

 

エイミー「ユウ!ユウ!」

ユウマ「エイミー!キミは無事だったのか!」

エイミー「あたしこそあなたのことを心配してたのよ。あなたこそ大丈夫なの?」

 

ユウマとエイミー会話をする。

 

エイミー「あたし達急行列車を引いて脱線したけど、このまま仕事は続けていくことはできるの?」

ユウマ「ああ、まだ仕事はできるさ。」

エイミー「博はこのソドー島から追い出されたけど、これでよかったのかな?」

ユウマ「まあ彼も新しい居場所を見つけるから大丈夫だろう。」

 

ユウマとエイミーの会話、終わる

 

 

そのころ博はイギリス本土の教会に近くの車庫で、悲しい顔をしながら考えていた。

 

博「俺はなんてことをしたんだろう。俺はソドー島の自慢だったのに、あの日本出身の青い小型タンク機関車のおかげで台無しにされてしまった!!」

博の機関士「博、そんなくだらない言い訳をするな!!」

博「何がくだらない言い訳なんだよ!!俺は自分の仕事をアイツに奪われたんだ!!悪いのは全部ユウだ!!」

博の機関士「もういい、博!!俺らはもうお前のような奴には用はない!!じゃあな!!」

博「機関士さんごめんなさい!!ごめんなさい!!行かないでください!!何てひどい鉄道なんだ!!俺だっていままで日本からこのイギリスに移って、急行列車を引くためにやってきたというのに、なぜこんな目にあわなければならないんだ!!くそ、くそ、くそ、ノース・ウェスタン鉄道なんか滅んでしまえ!!」

 

その時そこへ、将大の手下のディーゼル機関車であるディム(CGアニメきかんしゃやえもんのキャラクター)とDD13形ディーゼル機関車のサブロー(本名:サブロウ)とND552形ディーゼル機関車の貴代(読み方:キヨ)が博の目の前に現れた。

 

ディム「あなたはノース・ウェスタン鉄道と言いましたよね?」

博「お前らは誰だ?!」

ディム「我々はノース・ウェスタン鉄道を買い取ろうとおもっています。大事なビジネスなのです。あなたは外で働くつもりはないでしょうか?」

博「それはなかなかいい考えにも聞こえるぞ!!」

サブロー「俺たちがあなたの力になってあげるから、俺たちと協力するのはどうだ!!」

博「ああその通りだ!!」

ディム「私たちには強力なディーゼルのリーダーがいます。彼が我々をここによこしたのです。」

サブロー「俺達を手伝えばあなたの人生を取り戻させてあげます。」

ディム「そのためには私たちの役に立ってもらわなければならないのです。ノース・ウェスタン鉄道は一体どこにありますか?私たちはあなたを助けたいのです。」

 

博はこの話を聞いて将大の手下と組んで将大の手下となった。博、ニヤッと笑う。

 

 

 

第4章 ユウマのだっせん 終わり。

 

第5章 ユウマを待ち受けるディーゼル機関車に続く

 

 

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