【以前の予告内容】

次回はこのテーマで

書こうと思います。

(この記事をそのまま更新します)

 

一般の方には遠い世界の話?

に感じる業界かもしれませんが

案外そうでもないところもあります。

 

ここのところ何かと

多忙な日々を送ってますので

公開は数日内に、という感じですが

 

この手の業界を目指している人も

別にそうでないという方々にも

 

へーそうなんだ

みたいなお話ができれば。

 

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近年の象徴的な現象でいうと

興味深いのは【お笑い第七世代】

と呼ばれる人達の活躍。

(追記:これについては一時の勢いは終了し

過去のブームになりましたが

一つのモデルケースとしてお話します)

 

私が分析するに

かなり”セルフイメージの在り方”と

相関していると思われます。

 

日本人は文化論的な視野から見ても

とくに昔から「謙譲風習」や「根性論」が

尊重される人種であったので

 

現代社会においてもいまだ

封建制が色濃く残っている

既存の芸能・エンタメ業界では

 

とくにこういった考え方が

暗に軸とされる風潮が残っていました。

 

厳密にいうとこの風習は根強く

完全に消えるにはまだまだ時間は

正直かかると思います。

 

ただ、コロナの時代を経て

いろんなことが以前と同じままでは

立ち行かなくなってきた今

 

奇しくもこのタイミングと

歩調を合わせる形で根底部分に

大きな変化が垣間見え始めているのは

否定しようのない事実です。

 

第七世代ブームについては少し

エンタメトレンドも落ち着いてきましたが

 

それでも以前とはタレントたちの

在り方やスタンスが根本的に変化していて

若年層になればなるほどその傾向は

顕著に現れていると言えるでしょう。

 

一般社会でもエンタメの世界でも

長く観察を続けてみて分かってきたのは

 

うまくいかない人のパターンは

けっこう共通している

 

ということ。

 

多くの芸能志望者はつい近年まで

おもに戦後ずっと蔓延ってきた

業界的封建主義や根性論によって

 

つねに己のセルフイメージを

下げ続ける在り方をほぼ無意識に

強いられてきた歴史があります。

 

私自身もシンガーソングライター時代

他聞に漏れずそうであったと断言できる。

 

融通利かないほど真面目で

夢に一生懸命過ぎる人ほど顕著で

そういった者ほど挫折や苦労しつづける

経験を踏む傾向が高く

 

案外こだわりもなく飄々と

気楽にやっている者が蓋開けると

うまくいって長く活躍していたりするのは

 

実はセルフイメージの在り方と

とても深い関係があると思います。

 

音楽を含む以前のエンタメ業界では

人的封建要素が強過ぎたため

SNS時代より前はこの圧力が勝つ構図で

時代が造られていましたが

 

SNSというインタフェースや

そこから派生するプラットフォームが

人々の生活に根付くようになったことで

ここが一変したと思われます。

 

つまり、昔とは対極に位置する

高いセルフイメージの在り方を持つ者が

エンタメ業界で活躍できてしまう

そういう時代になった、ということ。

 

「できてしまう」と言ったのは皮肉で

個人的にはそのほうが無駄に悲劇人生を

演じ続ける人が少なくなっていいと

思っているわけです。

 

一般社会でもセルフイメージが低く

そのくせ承認欲求だけがやたら強い者は

たいていトラブルに見舞われつづけたり

満たされない人生を歩んでいるように

本人は感じつづけていたりするのと同じで

 

実は芸能の道でも

いろんな要因からセルフイメージが下がり

かつ、道に強く執着すればするほど

困難な道が待ち受ける展開になっていく・・・

 

ということです。

 

もちろんやりたいことを志す上で

最低限の努力や鍛錬は不可避事項ですが

そもそもそれを何のためにやっているのか?

 

それが純粋に興味関心のもてることで

やっていて楽しいと思うからやっているのか

 

実はぜんぜんそんなことではなく

別の理由からどちらかというと

ネガティヴモチベーションから始まってるのか

 

複合要素はこまかくいえば様々あるけれども

最終的にうまくいく人に共通してるのは

 

●セルフイメージが高い

●それに執着していない

 

この2つがあるかどうか。

 

外堀を埋めるマインドで取り組んでいることは

まずうまくいかないと思っていいでしょう。

 

仮に途中で一瞬、風向きが変わることがあっても

頭打ちがすぐにくるか別の問題が起きて頓挫する。

 

否定的なことを言いたいわけではなく

本質的なところにもっと目を向けられれば

思ってるよりも簡単にうまくいったり

人生楽しくなったりするもんですよ、と

 

そういうことを言いたいのですね。

 

たしかに過去のある時点に

己が「決めつけた」形の未来とは

その後の展開がまったく変わるかもしれない。

 

でもいいじゃないですかそれで。

自分が楽しく、満たされた日々ならば。

 

私もかつては

有名なシンガーソングライターとして

生きる人生に執着していたけど

 

今となってはそれがほんとに

自分が想像するほど素晴らしい人生だったか

正直、業界の一線を垣間見れる立場で

仕事するようになってみて何とも言えなくなった。

 

だからあらかじめ己が

大した根拠もなく勝手に思い込んだだけの

未来図になどこだわらなくていいと思います。

 

そんなことより

もっと自分の感覚にフォーカスして

セルフイメージを高くすることに専念する

 

必要なことには最低限取り組みつつ

自由なスタンスで人生という海を泳いでいく

 

そんな在り方でいいのではないか?

 

この2年ほどの芸能・エンタメの世界を

少し離れた場所から観察してきて

最近ますますそう感じる次第です。