先日のこと。


小学生の甥っ子が遊びに来た。

小脇に箱を抱いて…。


開口一番、


「 誕生日には、新しい銃、ソーコムMK23買うてもらうんじゃ。

 だから、これは〇〇(我が息子)にあげるけん 」


どうやら、おもちゃの鉄砲らしい。
セリアp729…

私の弟は銃マニアだったが

聞いたことない名前である。


箱を手に取ると表面に10歳以上と記載あり。


「そりゃいかん、〇〇は1年生じゃ」

「そうか…じゃ、もう捨てよう。どうせ
 性能悪いし」


げげっ!なんてもったいない。

まだ、傷一つついてないよ。


「 ほんとに性能悪いの?ちょっと私に打たせてご覧! 」

こう見えても、射撃については、腕に覚えあり。


昔は…弟の銃(銀玉鉄砲)を打ちまくったものです。

最近の玩具の鉄砲はどのくらい進化したのだろう。


期待を込めて引き金を引くと

軽く空気の抜ける音がして

的に弾が吸い込まれていった。


「なんじゃ、この威力」


昔の銀玉てっぽうと比べて

雲泥の差…。


私は興奮し、的を幅10mmほどのレゴブロックに変えてみた。


1メートルの距離からなら、照準通りに、百発百中。

直線状の弾道を描く。


3メートルまで距離をとっても、重力を換算して

照準をずらせば、ほぼ射抜くことが出来た。


「いや~、最近のおもちゃはすごいね。高かったでしょ」

「100円ショップで買うたんじゃ」


それを聞いて、私は驚いた。

100円(しかも中国製)でこの性能。


甥が誕生日に買う鉄砲は

3000円ほどするらしい。


となれば、

メイドインジャパンの3000円の

鉄砲はどのくらいの性能を秘めているのだろう。


私は甥のことも忘れてネット検索してみた。


色々の種類があるようだ。

絶賛されている機種もあるが

酷評されているものも多い。


手元にあるセリアp729の評価は…

『最底辺のエアガンです。メイドインジャパンを買いましょう』

「……」


エアガンをネット検索しての感想。

1、息子が10歳以上になったら
  それにかこつけて、
  ベレッタを買うぞ!

2、日本全国のちびっこガンマンのみなさん。
  銃のせいにばかりしなさんな。
  腕を磨きましょう。

  西部劇の時代のガンマンは
  粗悪な銃でも使いこなしていたんだゾ…と。


すっかり、甥のことを忘れていた。
突如、彼から、セリアp729の返還要求があった。

私の射撃を見て、
セリアp729に惚れ直したらしい。

ゴミ箱行きを免れたセリアp729。
甥に返す手が重い。
私とセリアp729にはきずなが生まれていたのだ。

翌日、私がセリアのおもちゃ売り場に足を運んだかどうかは

定かではない…