隠れ冷え性とは?
先日の続きで、冷え性ではない若しくは、冷え性の自覚がない人でも、実は体が冷えているために様々な
病気を招いている人もいるのです。
お肉や、たまご、チーズをはじめ、塩分の濃い食べ物を食べ過ぎて起こる病気を漢方では陽性病といいま
す。
体内に、栄養過剰物と熱を溜め込んで起こる病気です。
高血圧(塩分を溜め込む)や脳梗塞、心筋梗塞などの血栓病(脂肪、コレステロールを溜め込む)、痛風
(尿酸を溜め込む)、糖尿病(糖分を溜め込む)、脂肪肝(脂肪を溜め込む)、胆石(コレステロールを
溜め込む)、肺、大腸、すい臓、乳がん、卵巣、子宮、前立腺などにできる欧米型のガン(脂肪過剰)な
などが、そうです。
これらの病気の方々は、先日紹介した、体を冷やす食べ物(陰性食品)を中心に食べれば、病気治癒の
促進につながるというわけなのですが、これらの病気を患っている人の中にも実は熱を溜め込んでいるの
ではなく、体が冷えているために、体の中の栄養過剰物や熱をうまく代謝(排出)できず、悪いものが体
の中に溜まった状態となり、病気を招いてるというのです。
隠れ冷え性とは、こういう方々のことなのです。
例えば、石油ストーブに石油を入れて、どんどん燃やせば石油はなくなりますが、燃やしている最中に、
水をかけたり、冷凍庫にストーブを入れると火が消えて石油だけが残ってしまいますよね?!
これを人間の体としてみてみると、石油に当たるのが、糖、(中性)脂肪、コレステロールなどです。
体を冷やしたり、水分を摂りすぎたりしていると、糖や脂肪、コレステロールが燃えずに体内に残るこ
とになります。それが、高血糖(糖尿病)、高脂血症(動脈硬化→血栓症)、脂肪肝となるわけです。
体の中の臓器は熱で働いているので、冷やされると十分な働きができなくなり、重要な排出ができなく
なるのです。
その他の高血圧や痛風等、ずんぐりむっくりの赤ら顔のおじさんがかかっているなら、陽性病と考えて
いいでしょうが、色白、面長、白髪、目が大きくて2重まぶた、長身.....といった陰性体質の男の人や
女性が一見、陽性病と思われる病気にかかっているのであれば、熱不足(冷え)からくる、栄養過剰物質
(糖や脂肪、尿酸など)の燃焼や排出の低下が原因とみて、体を温めてくれる塩分のきいた食べ物や、根
菜類、動物性の食品などの陽性食品を摂って体を温めてあげるのが重要になってきます。
体にいい食べ物を摂ることも大事ですが、その前にだすことが大事です。
そのために、体をしっかり温めて新陳代謝をよくしておくことが大切なのです。