塩のきいた食べ物が果たす役目
塩は体を温めます。
東北の方々は塩の効いた食べ物を食すると言いますが、暖房が発達していなかった時代の東北の冬を乗り
切るには、体を温める塩が必要でした。
日本の他の地域の人々よりも東北の方々の平均寿命は少し短い傾向はあったようですが、それは、決して
塩分の摂り過ぎでではなく、以前にも記事にさせて頂いたことがあるのですが、当時の農家の便所は母屋
から離れた別棟に作られていて、冬はいろりで暖をとっているが便所へ行くには雪の積もった庭を通り、
寒い風が吹き通る便所でお尻をださなければならなかったためにこの極端な温度差が、高率の脳卒中を
発生させたのです。
こちらの記事を参考 ⇒ http://blogs.yahoo.co.jp/ii_sio/4112711.html
もし、塩分の濃い食べ物を食べていなかったら、脳卒中で倒れる前に冷えからくる肺炎、結核、リ
ウマチ、下痢、膠原病、精神疾患なんかにかかって、早死していただろうとされています。
暖かい西日本の関西がうす味で、比較的寒い東日本、関東が濃い味になるのも、この理屈からなのです。
冷え症の人は、塩気を食べてもいいのですよ~!というより、食べないと健康が保てないでしょ
う。
塩は、ずんぐりむっくりな赤ら顔の高血圧のおじさんと言われる陽性体質(体の温かい体質)の人には
よくありません。
(陽性体質、陰性体質に関する記事 ⇒ http://blogs.yahoo.co.jp/ii_sio/7904436.html)
もともと体を温める食品(陽性食品)は、ナトリウムが多く含まれていて、その代表になるのが、
塩です。
体を冷やす食品(陰性食品)は、カリウムが多く含まれていて、その代表になるのが、酢です。
塩を酢のバランスがとれているということで、「いい塩梅(あんばい)」という言葉もありますよね^^
(昔、梅酒を作るのに、酢を使っていたようです)
体を温めもしない、冷やしもしない食べ物は間性食品と呼ばれています。
玄米、玄麦、トウモロコシ、サツマイモ、ジャガイモ、アワ、キビ、ヒエ、そば、黒砂糖、蜂蜜、カボチ
ャ、いちご、りんご、さくらんぼ、ぶどう、プルーン、さつまいもなどが間性食品とされていて、どのよ
うな時でも、誰が食べても健康な食物ということになってます。
肉や卵、チーズ、魚介類、塩のきいた食べ物を食べ過ぎて、陽性過剰(ナトリウム過剰、熱過剰)の体質
になり、陽性過剰病(高血圧、痛風、脂肪肝、肺がん、大腸がん、すい臓がんだどの欧米型がん等)の方
は、カリウムの多い陰性食品をしっかり食べれば、健康増進、病気治癒の促進につながるし、逆に陰性過
剰病(風邪、低血圧、リウマチ、精神病、むくみ、アレルギー等)の方は体を温める陽性食品をしっかり
食べれば健康増進、病気治癒の促進になるという考えが漢方医学の考えです。
陽、陰の全ての事象表を参考にしてくださいませ~~^_^
陽性 陰性
宇宙 太陽、夏、昼 月、冬、夜
色 赤、黒、橙、黄 青、白、緑、藍
体質 男性、特にハゲ頭 女性、男性でも白髪
暑がり、血圧高め 冷え性、低血圧、下痢
筋力あり、活発 体力ない、朝が弱い
便秘がち
暑がり、血圧高め 冷え性、低血圧、下痢
筋力あり、活発 体力ない、朝が弱い
便秘がち
かかりやすい病気 高血圧、心筋梗塞、脳梗塞 低血圧、下痢、肺炎、胃炎、胃がん
脂肪肝、肝炎、痛風 乳がん、子宮がん、うつ病、リウマチ
欧米型のガン 自律神経失調症、膠原病、貧血、風邪
糖尿病 胃潰瘍、便秘、卵巣がん、精神病
アレルギー、腎臓病、白血病
脂肪肝、肝炎、痛風 乳がん、子宮がん、うつ病、リウマチ
欧米型のガン 自律神経失調症、膠原病、貧血、風邪
糖尿病 胃潰瘍、便秘、卵巣がん、精神病
アレルギー、腎臓病、白血病
食べ物 塩(自然海塩)、梅干、漬物 パン、牛乳、酢、植物油、バター
味噌、醤油、チーズ、肉類、卵 精白砂糖、カレー、清涼飲料水、
魚介類、魚、日本酒、赤ワイン ビール、ウイスキー、コーヒー、緑茶
焼酎のお湯割り、ねぎ、玉ねぎ 菓子類、ケーキ、豆腐、トマト、
にら、にんにく、生姜、根菜類 熱帯、温帯(南方)の果物 など
にんじん、小豆、黒豆、黒ごま
紅茶 など
味噌、醤油、チーズ、肉類、卵 精白砂糖、カレー、清涼飲料水、
魚介類、魚、日本酒、赤ワイン ビール、ウイスキー、コーヒー、緑茶
焼酎のお湯割り、ねぎ、玉ねぎ 菓子類、ケーキ、豆腐、トマト、
にら、にんにく、生姜、根菜類 熱帯、温帯(南方)の果物 など
にんじん、小豆、黒豆、黒ごま
紅茶 など
陰性体質の方が、陰性の食べ物を食べたい時なんかは、熱か塩を加えて食べると陽性に変わるし、陽性体
質の方が陰性の食品を食べたい時は、酢のものなんかにして食べると陰性に変わります^^
昔、スイカやトマト、キュウリなんかに塩をかけて食べていたのも、陰性を陽性に変える役割があったの
かもしれませんね♪
上の表どおり全てがうまくいけばいいのですが、陽性過剰病とされている高血圧や心筋梗塞、脳梗塞、欧
米型のがん、糖尿病、痛風の方の中にも陰性とされている冷え性(隠れ冷え性)の方も多く見られるとの
ことです。
また、後日この隠れ冷え性についてUPさせて頂きますね *^^*