リンゲルを海水で代用??
昔、リンゲル液の変わりに海水をうすめて使っていたというお話があります。
海水と血液中の塩分をはじめとする、カリウム、マグネシウム、カルシウム等のミネラルの組成は、ほぼ
同じです。
血液中の塩分濃度は0.9%(1リットルの水に塩分は9g溶けている)、海水の塩分濃度は3.5%と
なっており、血液中の塩分濃度は海水の塩分濃度の約3分の1です。
第二次世界大戦中の病院では、重症を負った兵士に対して、輸液するための生理的食塩水がない時には、
海水を3倍にうすめて代用していたというのです。
生理的食塩水は、血液の塩分濃度と同じ0.9%ですが、19世紀の後半に、イギリスのリンゲルが塩分
の他にカリウム、カルシウムなどを加えたより血液中のミネラルの組成に近い液を考案しました。
それは、NACL(食塩)0.86g、KCL(塩化カリウム)0.30g、CACL2(塩化カルシウム)0.33g
が1リットルの水に溶けた液体で、リンゲル液と呼ばれるようになりました。
リンゲル液は代用血液とも呼ばれ、食事が摂れない重症患者や大量の出血をしていてる患者、また
毒薬などを大量に飲んでそれをうすめて排出させないといけない患者等々、昔から活躍の場が広かったよ
うです。
今でも、食事が全くできない場合や、風邪なんかをこじらせた場合等々、リンゲル液は何かと活用されて
ますよね。
こういうことから見ても、海水のミネラル成分をバランスよく含んでいる自然海塩は私達の体に必要不可
欠なのです。
毎日、食事を作る際に欠かすことのできないお塩。
このお塩にこだわることで、おいしいく家族の健康を守り、築いていくことができるのです。
韓国の塩田で昔からの製法により海水を太陽と風の力だけで作り上げた自然海塩。
