ひと手間かけてできるトチョドの自然海塩 | 良 塩 

ひと手間かけてできるトチョドの自然海塩

2006年。トチョドの塩倉庫には、在庫の塩はほとんどない状態でした。

2005年までは、韓国内でもトチョドの自然海塩はあまり人気がなかったそうです。

それは、なぜか。。。

それは、マスコミの影響だったみたいです。

以前、韓国内のテレビなどで紹介されたトチョドと同じ郡の島の自然海塩が飛ぶように売れていたそうで

す。 しかし、隣の島であるトチョドの自然海塩はそれほど人気を得られなかったと言います。

もちろん、一度使用して頂いた方はリピーターとしてトチョドの自然海塩を求めていましたが、新規のお

客様を獲得するのは、本当に大変だったようです。

これほど、マスコミの力ってすごいんですよね^^;

それでも、トチョドの自然海塩は黙々と品質を重視した塩の生産に励んできました。

一人でも認めて頂けるお客様のために。。。。

2006年に入って以来、その結果が除除にでてきているようですね^^

では、どのようにして、トチョドの自然海塩の品質を守ってきたのか。。。

それは、農協と生産者たちの契約した条件にありました。

トチョド農協は、生産者と契約をするとき、

「塩の品質がよくない状態であれば、どんな状況でも包装作業を中断することができる」

「塩の品質がよくない状態であれば、正常価格での購入はできない」

という条件を取り入れました。

しかし、実際包装している最中にもどれだけ中断したことが多かったでしょう。

農協の人達は塩職人とのやりとりに、どれだけ苦労したことでしょう。

客観的に見れば、当たり前のことですが、これを実行するのは簡単なことではありません。

以前、マスコミで紹介され、人気を集めていた島の自然海塩を取り扱っている農協では、質よりも量を

重視していたところが多かったようです。




塩田から塩を取り出した後にも、塩田にはたくさんの水が残っています。これらの水は、完全な塩の結晶

になってはいないものの、不完全ながらも塩ができるくらい濃度が濃い水です。

以前、冬のトチョドの塩田の様子を紹介させて頂いたことがあるのですが、冬にどれだけの濃水を準備で

きるかによって、今年の塩の生産量が決まってくるんですよね。


多くの塩の生産地では、この不完全な濃度の濃い水も一緒にだすようですが、トチョドの場合は、塩を

取り出した後、残りの水はヘジュという海水の濃度を高めて保管する場所があるのですが、そこに戻して

保管します。


韓国 新安郡都草島(トチョド)の塩 ■天日海塩&アッケシソウ塩■
↑左上に屋根らしきものがありますよね。これがヘジュというところです。
新しく水をはる前にはきちんとお掃除を~~☆





なぜなら、塩を取り出した後の残りの水には、水あかが混じっているからです。

干潟のある海水なので、微生物も多く問題ないように思われがちですが、残りの水には塩が結晶になる

間、流れずたまったままになっているため、結晶生成される水以外は塩田の底に海水中の微生物がくっつ

いたままになり、それが水あかになっているのです。

ヘジュというところに一旦戻すことで、そこで1、2日水を寝かせれば異物が沈んでいき、上のきれいな

濃水だけで塩と作れるということなのです。

異物がなければ、結晶粒子の生成も早くなり、純白のきれいなお塩ができるというわけです♪
(粒子の生成が早くなれば、水につかっている時間も短くなり塩度も低く軽い塩となります)

韓国 新安郡都草島(トチョド)の塩 ■天日海塩&アッケシソウ塩■
↑純白のトチョド自然海塩




それをヘジュに戻さず、そのまま塩出しをしてしまうと、灰色かかった塩になってしまうわけです。

純白のきれいで、良質の自然海塩ができるのは、トチョド農協及び塩職人の絶え間ない努力の結果なので

す。^__^


韓国 新安郡都草島(トチョド)の塩 ■天日海塩&アッケシソウ塩■
↑純白のトチョド自然海塩にアッケシソウの粉末を混ぜて作ったアッケシソウ塩




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