食塩とは工業用の塩!!?
塩の専売法って、皆さんはご存知でしたか??
私は、恥かしいながら、韓国に来るまで知りませんでした。。。。^^;;
塩の専売法とは、1905年に財政収入の確保と国内の塩事業保護育成の目的として始められたもので、
国 → 日本専売公社 → 日本たばこ産業株式会社(現在のJT)と引き継がれ、1997年まで
どの製塩業者も全て日本専売公社もしくは日本たばこ産業株式会社の指定または認定を受けなければ塩を
製造することも、販売することも、輸入することもできなかったというものです。
昔は日本は製塩に適していない土地柄だったとはいえ、海藻を焼いた灰を海水に入れて濃い塩水を作り、
それを煮詰めて塩を作ったり、砂浜に海水を引き入れ、それを天日で乾燥させて塩のついた砂を海水に入
れ、その海水を煮詰めて塩を採ったりと日本独特の方法で製塩をしていました。
しかし、1972年以降はイオン式交換膜製塩法という方法での製塩が始ります。
この方法では、天候や季節に左右されることなく、塩を効率よく大量に作ることができるんです。
でも、このイオン式交換膜製塩法で作られた塩は(いわゆる精製塩)、塩化ナトリウム純度が99.5%
とミネラル成分を徹底的に取り除いた塩だということを忘れてはいけません。
どうして、塩を大量にしかもミネラル成分を徹底的に取り除いた塩を作らなければいけなかったかという
と、実は塩には工業原料としての使い道が多いためです。
塩の用途は幅広く、ティッシュやアルミホイル、新聞、接着剤、CD、鏡、合成ゴム、ホウロウ製品、
電車のレール等々、私達の身の回りにある様々なものに、工業原料用の塩が使われているのです。
私達の調味用に使われる塩や加工食品に使われているのは、全体の約14%程度にしかすぎず、80%
以上が工業用の塩として使われているのです。
国としては、それはそれは、安く大量に塩を生産したかったという訳ですよね。
そして、このイオン塩交換膜製塩法で作られた塩が、今でも食用として普通にスーパーに並んでいるし、
ほとんど全ての加工品なんかにはこの塩が使われていますよね。(食卓塩、精製塩のことです)
恐ろしい事実だと思いませんか??
こういう事実に気づいてらっしゃる方も多いかと思いますが、まだまだ安い精製塩をお使いの方も多い
ようです。
こういう方々に1日でも早くミネラル成分をバランスよく含んだ、本当の意味でのお塩を知ってもらい
たいと思うのです。
トチョドの塩田風景
-参考文献- 現代人を救う 塩 健康革命
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