インバウンドなんて言っているけど、日本の”平均値”のイナカは観光資源が乏しい。
自然は豊かでも、山やら海やら小粒だし、人も少ないので、観光が成り立たない。
桜並木を完備しても、咲いてるのは一週間だけですし。
既存のホテルでも、調子が良さそうには見えない。
夕食にバイキング料理を出していたけど、だんだんショボくなってる。
そうなると、リピートも減ってしまう。
軽井沢のように、お金持ちが道楽で店を出して、そこを起点にして客を呼べるようになればいいけど、
やっぱり、魅力となる自然環境が前提になる。
最近は白馬が人気だそうだけど、山がでかいのと温泉がある。
その逆に、清里が昭和バブルで人気だったけど、上信越道ができてからは、人の流れが変わって落ちぶれた。
大した自然のランドマークがなくても、やっていけた。
こう考えると、自然環境も大事だけど、”人の流れ”も重要だとわかる。
だだっ広い東北なんかは、それぞれの観光地がそれぞれに客を呼ぶのではなく、
”回遊コース”を設定することで、人の流れを太くしたほうがいいと思う。
東北大震災の遺構は、リアルタイム体験した人にとっては悪夢の思い出だけど、
観光客にとっては、興味の対象。
火砕流で埋没したポンペイのようなもの。
絶望感が強いほど、客を呼べる。 田老の国道45号沿いとか。
東北に来るような外人さんは、よっぽどの旅行好きだと思うので、変なのは来ないんじゃないかな。
前に、田沢湖と角館の間の道を歩いてる外人さんを見かけたけど、
トンデモ外人はそんなことしないデショ。
地道に歩けるってことは、地道に積み上げができるってことですし。